曜変天目[龍光院/京都]

曜変天目[龍光院/京都]

大徳寺龍光院

龍光院は大徳寺の塔頭で、黒田長政が父官兵衛の菩提を弔うために建立された。 大徳寺の住持もつとめた春屋宗園を開山に迎えたが、間もなく亡くなったため、堺の豪商「津田宗及」の次男「江月宗玩(こうげつそうがん)」を迎える。

江月宗玩は、当時一流の文化人であった小堀遠州や松花堂昭乗らと親しく交流しており、文化サロンのようになっていた龍光院には当時の名品が数多く伝わる他、天王寺屋所有の名宝も伝来している。

国宝『曜変天目』

鉄分の多い黒釉で内側に斑紋があり、その周辺が光によってオーロラ色に輝くもので、日本に伝わった頃から珍重され「大名物」とされたきた。 世界でも日本で国宝に指定された3椀しか残っておらず、中国の福建省で破片は出土しているが詳細は謎に包まれている。 曜変は「窯変」とも書き、窯の中で変化するからや、曜(=星)のように輝くからともいわれる。

江月宗玩の頃から龍光院に伝わり、天王寺屋の津田宗及が所持していたものだという。 斑紋のきらめきや色彩の大きい静嘉堂の稲葉天目や、口に金覆輪の付いた藤田美術館所蔵のものより地味だといわれるが、「幽玄の趣」などと表現され評価が高い。

この国宝を観るには

公開が非常に少なく、観られる機会は大変貴重なので、公開された時はぜひ観ておきましょう。

公開履歴

2017/10/17~10/29 京都国立博物館「国宝展」
2019/3/21~5/19 MIHO MUSEUM「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-311
【指定番号】00025-00
【種別】工芸品
【指定名称】曜変天目茶碗
【ふりがな】ようへんてんもくぢゃわん
【員数】1口
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【寸法・重量】高6.6cm、口径12.1cm、高台径3.8cm
【品質・形状】建戔特有の捻り返しがある口部、低く小さい高台がつく。漆黒釉が厚くかかり、内面のほぼ全面に曜変が現れる。
【伝来・他】大徳寺塔頭大通庵-竜光院
【説明】静嘉堂、藤田美術館の曜変天目茶碗と共に、大名物として著名な茶碗である。 星紋の粒が小さく、青光も細く短くて、稲葉天目のような華麗さはないが、深い趣や格調がある。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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