無量義経・観普賢経[根津美術館/東京]

無量義経・観普賢経[根津美術館/東京]

国宝『無量義経・観普賢経』

法華三部経は、仏教伝来とほぼ同時に日本に入り、女人救済を説くので女性の信仰を集めた。 中心となる法華経8巻28品に、開経として「無量義経」が、結経として「観普賢経」が付く。

この2巻は、平安時代に制作された装飾経で、濃淡の異なる薄茶色の料紙を継ぎ、金箔を散らした料紙に、金泥で罫線を引いている。 2巻は別に伝来したが、同一筆者の筆によるもので、元は法華三部経として制作されたと考えられている。 

無量義経の巻末には、正親町天皇の皇孫で後陽成天皇の弟「良恕親王」の跋があり、世尊寺流の祖で三蹟の1人「藤原行成」によるものだと書かれている。

国宝『観普賢経』根津美術館の国宝・重要文化財チラシから

この国宝を観るには

根津美術館に所蔵されているが、あまり頻繁には公開されない。

公開履歴

2020/11/14~12/20 根津美術館「根津美術館の国宝・重要文化財
 11/14~11/29「無量義経」
 12/1~12/20「観普賢経」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-651
【指定番号】00118-01
【種別】書跡・典籍
【指定名称】無量義経(裝飾経)
【ふりがな】むりょうぎきょう
【員数】1巻
【ト書】元和九年九月中浣良恕親王跋

【台帳・管理ID】201-652
【指定番号】00118-02
【種別】書跡・典籍
【指定名称】観普賢経〈(裝飾経)/〉
【ふりがな】かんふげんきょう
【員数】1巻

【国】日本
【時代・年】平安時代
【所有者】根津美術館
【国宝指定日】1975.06.12
【説明】両巻とも同一筆者の手になる開結の装飾経で、料紙は金切箔散らしの薄茶地丁子吹雁皮紙と白茶地雁皮紙とを交互に継ぎ、金泥界線中に一紙二十六行、一行十七字に書写している。書風は温雅優美な和様の典型を示し、平安中期十一世紀頃の能書家の手になるものであろう。無量義経巻末の良恕親王跋には行成筆と伝えているが確証はない。書風料紙ともにすぐれた平安時代中期の装飾経の数少ない代表的遺品として貴重である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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