情報|神奈川県立金沢文庫「東アジア仏教への扉」2020/12/4~2021/1/31

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※この展覧会は、国の緊急事態宣言による県の実施方針によって、1/11で終了となりました。

称名寺と金沢文庫

駅の名前にもなっている金沢文庫は、鎌倉時代の北条氏の一族「金沢北条氏(かねさわほうじょうし)」が設立した文庫です。 北条氏の没落後は、金沢北条氏の菩提寺であった称名寺が文庫を守ってきました。 現在の「金沢文庫」は神奈川県の運営ですが、称名寺とは隣り合っていて、境内からはトンネルを抜けていけます。

称名寺は、金沢北条氏が邸宅内に建立した持仏堂が発展したもので、金沢北条氏の菩提寺として栄え、北条実時が西大寺を再興した叡尊に帰依したことから、真言律宗の寺院となりました。 鎌倉幕府の終焉と共に金沢北条氏が滅びると寺は衰退し、その後は有力者の庇護はあったものの、大きく復興することはなかったようです。 現在は江戸時代以降の建造物が残っており、浄土庭園は絵図に基づいて昭和の終わり頃に復元されたものです。

開館90周年記念特別展 東アジア仏教への扉

金沢北条氏滅亡後は称名寺が守ってきた金沢文庫ですが、長い歴史の中ではかなりの数が寺外に流失し、各所で「金沢文庫本」と呼ばれる旧蔵書籍に出会います。 昭和5年(1930年)に法律が整備されて神奈川県の運営になり、今年で90周年になりました。

この展覧会は90周年の記念として、東アジア仏教(=中国を中心とした漢字文化圏の仏教)の終着点である日本の、更に中世までは日本の中でも遠い土地だった東国の称名寺に伝わる文化財を中心に、東アジア仏教が紹介されるようです。

神奈川県立金沢文庫「東アジア仏教への扉」チラシより

金沢文庫の展覧会では、国宝『称名寺聖教・金沢文庫文書』からいつも何点かが公開されるので、今回の展覧会も数点だろうと思っていたら、31点もの文書や絵画が公開されます。 他に、12点の重要文化財が出展され、手足は欠損していますが運慶作の大威徳明王像、華鬘や青磁などの工芸品もあって、華やかな展覧会になりそうです。

神奈川県立金沢文庫「東アジア仏教への扉」チラシより

この展覧会で観られる国宝

2万点を超える文書類が一括で国宝に指定されている称名寺聖教・金沢文庫文書から、31点が公開されます。 古典籍や古文書が多いのですが、諸尊像や灌頂図などもあるようです。

  • 小経蔵目録 1巻
  • 実真起請文 1通
  • 釼阿置文 1通
  • 秘抄 異尊五 1帖
  • 具三心義 2帖
  • 授決円多羅義集唐決 巻上 1帖
  • 正法眼蔵 巻中 1帖
  • 一遍上人法語集 1帖
  • 律宗瓊鑑章 巻一 1帖
  • 解脱門義聴集記 巻十 1帖
  • 三十四箇事書 1帖
  • 菩提要集并往生十念 1帖
  • 梵網経古迹記輔行文集 巻十 1帖
  • 成等正覚論并永安僧堂記 1帖
  • 達摩和尚観心破相論 1帖
  • 華厳経義鈔第十 1帖
  • 大乗止観法門 2帖
  • 往生要集抄 1帖
  • 十門口義 下 1冊
  • 五蔵曼陀羅和会釈 巻上・巻下 2帖
  • 諸経要文伽陀集 巻上・巻下 2巻
  • 諸経要文伽陀集 巻中 1巻
  • 伝法灌頂図(指定:灌頂道場図) 1巻
  • 四分律行事鈔上一見聞集第四 1巻
  • 諸尊図像集 観音部・天部 2巻
  • 白山中宮別院長寛寺文書案 1巻
  • 華厳経大疏玄文随疏演義鈔会解記 巻一・巻二
  • 妙法蓮華経論子注 巻下 1帖
  • 華厳経問答 巻上・巻下 2帖
  • 一乗仏性権実論 巻上~下 3帖

展覧会 概要

※この展覧会は、国の緊急事態宣言による県の実施方針によって、1/11で終了となりました。

期間:2020/12/4~2021/1/31
時間:9:00~16:30(入館は30分前まで)
休館:月曜日(1/11は開館、1/12が休館)、12/28~1/4
料金:大人¥400、20歳未満・学生¥250、65歳以上¥200、高校生¥100

神奈川県立金沢文庫 公式サイト

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