執金剛神立像[東大寺法華堂/奈良]

執金剛神立像[東大寺法華堂/奈良]

国宝『執金剛神立像』

執金剛神は、手に金剛杵を持ち仏法を守護する神で、寺院の門に安置される金剛力士はこれから発展した。 法華堂の本尊である国宝『不空羂索観音立像』の後ろの厨子に安置され、作られた詳細は不明だが、良弁僧正がかかわるものと思われる。 秘仏で、普段は厨子の扉が閉ざされているが、良弁僧正の命日「開山忌」のみ開扉される。

170cmほどの塑造で、甲冑に細い領巾を巻き、右手に持った大型の金剛杵を振り下ろそうとしている。 目を見開き、口は雄たけびをあげるように開かれ、手には血管が浮き出るなど、勇ましく力強い表現がされている。 

東大寺法華堂パンフレットより

塑造とは

土や粘土を盛り上げて作る像で、仕上げの焼成は行わない。 日本では、奈良時代に流行し、木などで芯を作った上に粘土を盛り、へらなどで形作られた。 平安時代に入り、仏像の主流が木造になるとほとんど作られなくなる。 東大寺・法隆寺・当麻寺・新薬師寺のものが、国宝に指定されている。

この国宝を観るには

秘仏のため、毎年12/16の開山忌しか観ることができない。 この日には、国宝『開山堂』と「俊乗堂」の内部拝観もあり、国宝『良弁僧正坐像』『重源上人坐像』のご開帳もある。 

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-167
【指定番号】00006-00
【種別】彫刻
【指定名称】塑造執金剛神立像(法華堂安置)
【ふりがな】そぞうしゅこんごうしんりゅうぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【附指定】漆塗厨子1基
【所在地】東大寺
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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