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国宝-建築|羽黒山五重塔[山形]

国宝DB-建築

出羽三山のこと

山形県庄内地方の出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)は、崇峻天皇の皇子である蜂子皇子によって推古元年(593年)に開山されたと伝わる。 神仏習合で修験道など山岳信仰の聖地となっている。

国宝『羽黒山五重塔』

国宝の『五重塔』は三山の月山神社・出羽神社・湯殿山神社の所有となっているが、羽黒山「出羽神社」の近くに建っている。 羽黒山は神仏習合だったが、明治の神仏分離で羽黒山が「出羽神社」となり仏教関係のものは壊されたが、この五重塔は残された。

五重塔は平安中期に平将門によって創建されたと伝わるが、その後幾度か修復され、現在の塔は1372年頃に庄内地方の領主だった武藤政によって再建されたもの。 五重塔本体も屋根の杮葺きも杉材を使った30メートル弱の塔で、東日本で唯一の国宝の五重塔である。 

羽黒山五重塔[山形]

この国宝を観るには

2023年5月~2025年春頃まで屋根の杮葺き替え工事を行っており、2023年11月末までは全体がシートに覆われている。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-199
【指定番号】00217
【指定名称】羽黒山五重塔
【よみかた】はぐろさんごじゅうのとう
【時代・年】室町前期 応安5(1372年)
【構造及び形式】三間五重塔婆、こけら葺
【所在地】山形県鶴岡市羽黒町大字手向
【所有者】月山神社・出羽神社・湯殿山神社
【国宝指定日】1966.06.11
【説明】出羽三山神社の参道の傍にたっている。 室町時代初期の応安五年(一三七二)ごろに建てられたものである。 髙さ二九メートル余、周囲には緑をめぐらす。塔として正規の手法をとっており、細部手法には室町初期の特徴がよくみえる。当時の五重塔としては、貞和四年(一四四九)建築の明王院五重塔(広島県福山市)があるが、羽黒山五重塔はこれとならんで室町時代の五重塔を代表するものである。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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