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太刀 銘 正恒[ふくやま美術館/広島]

国宝DB-刀剣

国宝『太刀 銘 正恒』

平安時代後期に備前国(現在の岡山県と兵庫県の一部)の刀工「正恒」によって作られた太刀。 平安~鎌倉時代にこの地域で活躍した刀工の一派を「古備前派」と呼び、一条天皇の刀を作った「友成」が始祖とされ、正恒は友成と並び称される名工。 

一文字派や長船派など、後世の備前派の刀は華やかな刃文のものが多いが、古備前派では刃文がまっすぐ入る「直刃(すぐは)」に小沸や小乱れが入る。 鎌倉時代以降、太刀が豪壮な造りになっていくが、この時代は身幅が細く優雅な姿のものが多い。 この太刀はそういった特色をよく備えていて、腰に反りのある美しい姿をしている。

豊臣秀吉の時代から阿波の大名になり、明治まで同地を治めた「蜂須賀家」の所有だったので「蜂須賀正恒」とも呼ばれる。 明治に入ってから蜂須賀家の手を離れ、何人かの所有者を経て、福山市に本社を置く食品パッケージメーカー「エフピコ」創業者の小松安弘氏の所蔵品となる。 氏の没後に、福山美術館に寄贈された。

この国宝を観るには

福山美術館では、2020年から小松安弘コレクションの常設展示が始まり、1度に2口、1年間で14口全ての刀剣が展示される。 1年に1度はこの常設展示で観られるほか、他館へ貸し出されることもある。

公開履歴

2020/9/16~11/29 ふくやま美術館 常設展示
2019/12/18~2020/4/5 ふくやま美術館「所蔵品展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-329
【指定番号】00042-00
【指定名称】太刀〈銘正恒/〉
【ふりがな】たち〈めいまさつね〉
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】刃長77.6cm、反り2.6cm、元幅2.9cm、先幅1.6cm、鋒長2.5cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、小鋒詰まり、腰反り踏ん張りがある。鍛は小板目肌約り、地沸つき地映立つ。刃文は小乱れに足葉よく入り、小沸深く、帽子は僅かに湾れて小丸に返り
【画賛・銘等】「正恒」
【所有者】ふくやま美術館
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】古備前正恒の作。腰反りの高い優雅な姿の太刀で、正恒作刀中で作風・銘など最も古調で最高の出来と評される。蜂須賀家伝来。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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