賀茂御祖神社(下鴨神社)東本殿・西本殿[京都]

賀茂御祖神社(下鴨神社)東本殿・西本殿[京都]

賀茂御祖神社(下賀茂神社)のこと

下鴨神社は正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といい、上賀茂神社(賀茂別雷神社)とで「賀茂神社」とされる。 東本殿には、上賀茂神社の主祭神である賀茂別雷命の母神「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」を、西本殿には玉依媛命の父神である「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」をまつる。

豪族の賀茂一族の氏神として平安遷都前の古い時代からあり、延喜式にも記され、山城国の一之宮とされる。 京都に都が移ってからは朝廷の守護として、伊勢神宮と共に内親王や女王が奉仕する「斎王」がおかれ、賀茂祭(葵祭)が勅祭になるなど、尊崇が厚かった。 平成6年(1994年)には世界遺産に登録された。

下鴨神社 中門
下鴨神社 摂社「三井神社」も流造り

国宝『東本殿』『西本殿』

江戸時代末期の文久3年(1863年)に建立されたもので、柱間が3つで屋根が沿って手前に伸びる「三間社流造」で建てられている。 破風が横になる「平入り」の檜皮葺き切妻屋根で、周囲に縁をめぐらせる。 長元9年(1036年)からは21年に1度の式年遷宮が行われたが、明治に入ってからは文化財を残すために解体・再建ではなく、修繕などの形で式年遷宮としている。

附指定

附指定は「おまけ」のような形で国宝に指定されたものです。

末社印社本殿1棟
末社一言社本殿 2棟
末社二言社本殿 2棟
末社三言社本殿 3棟
透塀 1棟

この国宝を観るには

下鴨神社は無料で参拝できるが、通常参拝では本殿を観ることはできない。 夏・冬の京の旅イベントや、春・秋の非公開文化財特別公開で公開される機会が多く、その時は西本殿の手前脇にあるガラス張りの「特別参拝所」で説明を受け、両本殿前まで進んで参拝できる。

文化財指定データ

【指定番号】00142
【種別】近世以前/神社
【指定名称】賀茂御祖神社
【ふりがな】かもみおやじんじゃ
【所在地】京都府京都市左京区下鴨泉川町
【国宝指定日】1953.03.31
【説明】いわゆる下鴨神社であって、すでに二十四棟が一括指定されているが、いずれも本社関係建物のみであるので、楼門以内に存在する叉蔵(校倉)、摂社出雲井於神社本殿、摂社三井神社本殿(三棟)、同拝殿、同棟門、同東西廊下の九棟を追加した。いずれも既指定建物と同じく寛永六年(一六二九)の造営になるものである。

【台帳・管理ID】102-1646
【棟名】東本殿
【ふりがな】ひがしほんでん
【員数】1棟
【時代・年】文久3年(1863年)
【構造・形式】三間社流造、檜皮葺

【台帳・管理ID】102-1647
【棟名】西本殿
【ふりがな】にしほんでん
【員数】1棟
【時代・年】文久3年(1863年)
【構造・形式】三間社流造、檜皮葺

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年4月

春の京都非公開文化財特別公開での訪問です。 通常は観られない東本殿・西本殿が観られるということで、特別料金¥800をお支払い。 西本殿の更に西側にあるガラス張りの部屋に通されます。 春秋の特別公開名物、学生ボランティアさんの解説ですが、これはがんばっているのはわかりますが、人によっての差が大きくて、パンフレットを静かに読んでる方がいいな、と思うこともしばしば。 運営団体さんには、もう少し考えていただけるとうれしいな。

式年遷宮が終わって間もないので、社殿がとてもきれいです。 茶色の木地のままですが、そこに金具が金に輝いて、その中に差し色のように原色の狛犬がいてという、とっても日本らしい美しさ。 説明が終わると本殿の正面まで進んでお参りすることができます。 混雑具合によってはアッという間ですが、この特別感はご利益ありそうでうれしいです。

本殿を参拝した後は、摂社末社が並ぶエリアを抜けて、神様に供える食物を作った「大炊所」や社宝の見学をします。 じっくり見ると結構時間もかかって、これだけ見せて頂けて¥800なら、1度は行かれるといいと思います。

下鴨神社 特別公開
下鴨神社 特別公開 大炊所

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