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桜井神社 拝殿[大阪]

国宝DB-建築

桜井神社のこと

この地に住んでいた桜井朝臣の一族が、武内宿禰命(建内宿禰)を祀ったことが始まりで、推古天皇5年(597年)には八幡宮を合祀し、現在の御祭神を祀るようになる。 平安時代初期の全国の神社を一覧にした「延喜式神名帳」には「桜井神社」が載っており、この神社だと考えられている。

国宝 桜井神社 拝殿[大阪]

地元では「上神谷(にわだに)の八幡さん」として親しまれ、1月の初戎(えべっさん)や10月の例大祭ではにぎわいをみせる。 例大祭で奉納される「こおどり」は、国の無形文化財に指定されている。

国宝『拝殿』

ご神体が鎮座する「本殿」に対して、参拝者が拝礼したり神楽などを奉納する場所を「拝殿」といい、この拝殿は中央に土間の「馬道(めどう)」が通る「割拝殿(わりはいでん)」という形式で建てられている。 馬道の左右にある2間(柱の間が2つ)の部分は、部屋になっている。

桜井神社 拝殿[大阪]

屋根は切妻屋根で、「二重虹梁蟇股」という、屋根近くの太い柱の上に「蟇股」という梁を置き、それが二重になっており、拝殿を横から見るとよく確認できる。 

国宝『桜井神社拝殿』二重虹梁蟇股

外側の柱などが朱で塗られているのに対し、馬道に面する内部は木のままになっており、簡素な印象を与える。 内部には天井が張られない「化粧屋根裏」

国宝 桜井神社 拝殿[大阪]

この国宝を観るには

神社だが夜は閉められるので、拝観のみの場合は6:00~19:00に、ご朱印や祈祷などの受付は9:00~16:00となる。

泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」下車
南側2番乗り場から、南海バス「23 畑」行きに乗車、「桜井神社前」バス停下車すぐ
午前は2時間に1本、午後は1時間に1本程度

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2130
【指定番号】00149
【種別】近世以前/神社
【指定名称】桜井神社拝殿
【ふりがな】さくらいじんじゃはいでん
【員数】1棟
【時代・年】鎌倉後期(1275~1332年)
【構造・形式】桁行五間、梁間三間、一重、切妻造、本瓦葺(背面向拝を除く)
【所在地】大阪府堺市南区片蔵
【国宝指定日】1953.11.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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