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秋篠寺 本堂[奈良]

国宝DB-建築

秋篠寺のこと

奈良時代後期、宝亀7年(776年)に光仁天皇(平安遷都を行った桓武天皇の父)の勅願で造営され、光仁天皇の崩御後に桓武天皇に引き継がれ、平安遷都の頃に完成した。 平安初期からは、大元帥御修法の霊地として興隆するが、戦火や明治期の廃仏毀釈で堂宇や寺領を失い、現在は既存の宗派に属しない単独寺院としてかつての寺領の一部を残している。

国宝『秋篠寺 本堂』

国宝『本堂』

創建当時からの建造物は残っておらず、最古の建造物は国宝に指定された『本堂』で、中には多数の重要文化財に指定された仏像が安置されている。

創建当初、この地には「講堂」が建てられており、当時の本堂である「金堂」が焼失した後の鎌倉時代に、大規模な修理によって造営された。 鎌倉時代の建築とされているが、屋根は寄棟造りで内部は土間と創建当初の講堂の様式が多く残り、和様の形式を取り入れて建てられている。

国宝『秋篠寺 本堂』
国宝『秋篠寺 本堂』

本堂内に安置される仏像

★=重要文化財指定

本尊 薬師如来像(寄木造)★
脇侍 日光・月光菩薩像(一木造)★
伎芸天立像(頭部:脱活乾漆造、体部:寄木造)★
帝釈天立像(頭部:脱活乾漆造、体部:寄木造)★
地蔵菩薩立像(一木造)★
愛染明王像(寄木造)
不動明王像(寄木造)
十二神将像(寄木造)
五大力菩薩像(寄木造)

重要文化財の秘仏「大元帥明王像」は大元堂に安置される。(6/6開扉)

この国宝を観るには

拝観時間内は、中に入っての参拝が可能。

時間:9:30~16:30
料金:¥500

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2485
【指定番号】00153
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】秋篠寺本堂
【ふりがな】あきしのでらほんどう
【員数】1棟
【時代・年】鎌倉前期(1185~1274年)
【構造・形式】桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
【所在地】奈良県奈良市秋篠町
【重文指定日】1898.12.28
【国宝指定日】1953.11.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

拝観情報

時間:9:30~16:30
料金:¥500
交通:近鉄「大和西大寺駅」北口から押熊行バス乗車「秋篠寺」バス停下車
(平日・休日とも、日中は1時間3本程度、朝夕は1時間に4~5本あり)

鑑賞ログ

2019年1月

前に訪問したのが、秋篠宮さまの宮号で話題になった頃なので、もうほとんど記憶になく、再訪ですが初めて来るような新鮮な気持ち。 鎌倉時代の建造ということですが、一重で裳階のない寄棟造と土間なので、いかにも奈良らしいお堂です。 中は薄暗いですが、それほど混んでおらず、ゆっくりと仏像を拝観出来ました。 境内の受付近くには「大元堂」があり、訪問した15~16時頃?には中でお勤めをされる声が聞こえてきて、年に一度の秘仏のご開帳に来てみたいと思いました。

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