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国宝-建築|厳島神社(本社・摂社客神社・廻廊)[広島]

国宝データ-建築
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厳島神社のこと

広島県の西端、本土から1~2kmほどの距離に浮かぶ瀬戸内海の小島「宮島」は、周囲30kmあまりの島全体が神域とされ、社伝によると推古天皇元年(593年)に佐伯氏によって創建された。 延喜式では名神大社に列せられ、安芸国の一の宮となる。 安芸守を務めた平清盛と平家一門の尊崇があつく、社殿が現在の規模に整えられ、『平家納経』や武具など多くの宝物が奉納された。 平家の滅亡後も時の有力者の庇護を受けて、現在まで多くの文化財と共に壮麗な姿を伝えており、平成8年(1996年)には世界文化遺産に登録された。

本社の主祭神は3柱の女神
・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
・田心姫命(たごりひめのみこと)
・湍津姫命(たぎつひめのみこと)

国宝『本社・摂社客神社・廻廊』

厳島神社は島の北にある湾の内側に作られ、満潮の時には社殿の大半が水上に浮かび、干潮の時には200mほどの場所にある大鳥居まで歩くことができる。 中心となる本社は、陸に近い方から本殿・幣殿・拝殿・祓殿と一直線に並び、更に海側に舞台や楽房があり、左右長い廻廊でこれらの建物と陸が結ばれている。 海中の大鳥居から見て左手前には、廻廊にまたがるように、摂社の客神社(まろうどじんじゃ)が建つ。

清盛の創建による社殿は火災で焼失しており、現在の社殿の大半は鎌倉時代の仁治2年(1241年)に再建され、本社の本殿のみ室町時代の元亀2年(1571年)に再建に近い大修理をされている。 朱塗りの柱に屋根は檜皮で葺かれ、平安時代の寝殿造りの様式が多くみられる。

この国宝を観るには

厳島神社は、朝6:30~夕方(季節により17:00~18:30で変動)の時間内は、廻廊を歩いて参拝することができる。 夜は中には入れないが、社殿がライトアップされるので、近隣に宿泊すると夜景が楽しめる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-3164
【棟名】本社本殿、幣殿、拝殿
【ふりがな】ほんしゃほんでん、へいでん、はいでん
【員数】1棟
【時代・年】本殿:元亀2年(1571年)、幣殿・拝殿:仁治2年(1241年)
【附指定】玉垣、左右内待橋
【構造・形式】
 本殿 桁行正面八間、背面九間、梁間四間、一重、両流造、檜皮葺
 幣殿 桁行一間、梁間一間、一重、両下造、檜皮葺
 拜殿 桁行十間、梁間三間、一重、両端すがる破風付入母屋造

【台帳・管理ID】102-3165
【棟名】本社祓殿
【ふりがな】ほんしゃはらいでん
【員数】1棟
【時代・年】仁治2年(1241年)
【附指定】高舞台、平舞台、左右楽房、左右門客神社本殿、棟札4枚
【構造・形式】桁行六間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入、背面屋根に接続、檜皮葺

【台帳・管理ID】102-3166
【棟名】摂社客神社本殿、幣殿、拝殿
【ふりがな】せっしゃまろうどじんじゃほんでん、へいでん、はいでん
【員数】1棟
【時代・年】仁治2年(1241年)
【附指定】玉垣
【構造・形式】
本殿 桁行五間、梁間四間、一重、両流造、檜皮葺
幣殿 桁行一間、梁間一間、一重、両下造、檜皮葺
拝殿 桁行九間、梁間三間、一重、切妻造、両端庇屋根付、檜皮葺

【台帳・管理ID】102-3167
【棟名】摂社客神社祓殿
【ふりがな】せっしゃまろうどじんじゃはらえどの
【員数】1棟
【時代・年】仁治2年(1241年)
【構造・形式】桁行四間、梁間三間、一重、入母屋造、妻入、背面拝殿屋根に接続、檜皮葺

【台帳・管理ID】102-3168
【棟名】廻廊(東廻廊)
【ふりがな】かいろう
【員数】1棟
【時代・年】永禄~慶長
【附指定】棟札19枚
【構造・形式】折曲り延長四十五間、一重、切妻造、檜皮葺

【台帳・管理ID】102-3169
【棟名】廻廊(西廻廊)
【ふりがな】かいろう
【員数】1棟
【時代・年】永禄6年(1563年)~慶長7年(1602年)
【附指定】棟札19枚
【構造・形式】折曲り延長六十二間、一重、東端切妻造、西端唐破風造、檜皮葺

【指定番号】00076
【種別】近世以前/神社
【指定名称】厳島神社
【ふりがな】いつくしまじんじゃ
【所在地】広島県廿日市市宮島町
【重文指定日】1899.04.05
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】古来より神聖視された宮島にあり、海上鎮護の神として崇敬された。現在は仁治2年(1241)再建の社殿が基本であるが、平清盛の厚い庇護を受けて整えられた平安末期の構成を踏襲している。北の入り江に建ち、南奥の本社本殿と東の客社本殿は両流造形式で、拝殿や祓殿などの諸建築を回廊で連続した景観は、寝殿造の大邸宅を思わせる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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