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国宝-絵画|蘭溪道隆像[建長寺/神奈川]

国宝DB-絵画

国宝『蘭溪道隆像』

蘭溪道隆(らんけいどうりゅう)は中国・南宋時代の禅僧で、北条時頼によって鎌倉に招かれ建長寺の開山となった。 厳格に禅を伝え、武士からの尊崇が厚く、多くの弟子を輩出している。 この肖像画は「頂相(ちんそう)」と呼ばれるもので、禅宗では弟子が法を継いだ証として、師が自身の肖像画を与えた。 形式的な肖像画ではなく、相貌を写実的に表現しており、文永8年(1271年)に書かれた蘭溪道隆自身による賛が書かれている。 建長寺には、蘭溪道隆の書いた『大覚禅師墨蹟(法語規則)』が現存し、国宝に指定されている。

この国宝を観るには

建長寺では11月上旬の数日間に、虫干しを兼ねた特別公開「宝物風入」が行われ、2点の国宝をはじめとする寺宝が展示される。

普段は鶴岡八幡宮の境内にある「鎌倉国宝館」に寄託されており、同館では毎年のように鎌倉の国宝や重要文化財を集めた展覧会を開催するので、そこで観られることも多い。

建長寺・鎌倉国宝館 以外での公開

2019/5/21~6/23 三井記念美術館「円覚寺の至宝
2017/11/14~11/26 京都国立博物館「国宝」
2016/10/18~10/30 東京国立博物館「禅―心をかたちに―」
2016/4/26~5/8 京都国立博物館「禅―心をかたちに―」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-36
【指定番号】00033-00
【種別】絵画
【指定名称】絹本淡彩蘭溪道隆像
【ふりがな】けんぽんたんさいらんけいどうりゅうぞう
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】1271年
【ト書】文永八年の自賛がある
【所有者】建長寺
【重文指定日】1905.08.29
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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