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情報|三井記念美術館「円覚寺の至宝-鎌倉禅林の美」2019/4/20~6/23[東京]

情報-博物館・美術館

円覚寺の至宝 鎌倉禅林の美

この春の三井記念美術館は、「大用国師二百年」「釈宗演老師百年」大遠忌記念特別展として、円覚寺を中心に鎌倉禅カルチャーの企画展が開催されます。 円覚寺の寺宝を中心に、建長寺や東慶寺など鎌倉の寺院のものが多いですが、京都相国寺から国宝の『無学祖元墨蹟』が出展されますよ。

円覚寺の至宝展@三井記念美術館 チラシ

ゆかりの高僧

蘭溪道隆(らんけい どうりゅう)大覚禅師

中国南宋時代の禅僧で、北条時頼に鎌倉に招かれ建長寺の開山となる。 厳格に禅を伝え、多くの弟子を輩出した。 書をよくし、今回出展される『蘭溪道隆墨蹟(大覚禅師墨蹟)』の他に、京都龍光院の『大覚禅師筆金剛経』が国宝に指定されている。

無学祖元(むがく そげん)仏光禅師・円満常照国師

中国南宋時代の禅僧で、北条時宗に蘭溪道隆の後継として招かれ来日する。 時宗が蒙古襲来の犠牲者を弔うために円覚寺を建立すると、その開山となる。 作庭で特に有名な「夢窓疎石」は孫弟子にあたる(無学祖元の弟子「高峰顕日」の弟子が夢窓疎石)

誠拙周樗(せいせつ しゅうちょ)大用国師(だいゆうこくし)

江戸時代後期の僧で、衰退していた円覚寺を再興し、円覚寺中興の祖といわれる。 百年の大遠忌で「大用国師」の諡号が贈られた。

釈宗演(しゃく そうえん)

江戸の末に現在の福井県で生まれ12歳で得度する。 若くして頭角を現し、慶応大学で学んだあとにスリランカ留学から戻ると、34歳の若さで円覚寺の管長に就任する。 翌年にシカゴで開催された「万国宗教会議」で禅についての講演をする。 欧米に「ZEN」を紹介した人物として有名。

この展覧会で観られる国宝

建長寺の『蘭溪道隆像』が後半のみですが、他の2点は複数あるものの展示替えで、どのタイミングでもいずれか観ることができるようです。

蘭溪道隆像[建長寺]

後期5/21~6/23

大覚禅師墨蹟(法語・規則)[建長寺]

法語:前期4/20~5/19
規則:後期5/21~6/23

無学祖元墨蹟[相国寺]

4/20~5/3、5/4~5/19、5/21~6/6、6/7~6/23で1幅ずつ

円覚寺の至宝展@三井記念美術館 チラシ中

その他の出展品

【開山箪笥】
円覚寺の開山「無学祖元」の遺品と伝わる南宋時代に作られた箪笥で、袈裟輪や払子など僧が身につけるもののほか、印や香合など身のまわりの品が入っている。 一部日本で作られたものだが中国製のものが多く、重要文化財に指定されている。

【円覚寺の仏像】
円覚寺の本尊宝冠釈迦如来像の脇侍「梵天」「帝釈天」の他、彫刻の作例が少ない「達磨大師坐像」や高僧像の「無学祖元像」も出展される。

【円覚寺派の作品】
無学祖元の弟子筋にあたる「夢窓疎石」や、その弟子で画僧の「雪村周継」などを中心に、「頂相彫刻」と呼ばれる写実的な高僧像や、禅画が集められている。

展覧会 概要

期間:4/20~6/23
時間:10:00~17:00(入館は~16:30)
休日:毎月曜日(祝日の場合は翌平日、GWは営業)
料金:大人¥1,300、大高生¥800、中学生以下無料
割引:ぐるっとパスで企画展入場可能
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
交通:東京メトロ「三越前」駅直結、「日本橋」徒歩約5分
施設:ミュージアムショップ、カフェ
イベント:有料の土曜講座やキッズプログラムあり 
公式サイト: http://mitsui-museum.jp/

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