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国宝-彫刻|新羅明神像[三井寺/滋賀]

国宝DB-彫刻

園城寺(三井寺)北院

延暦寺の東のふもと、琵琶湖の西岸にある園城寺は「三井寺(みいでら)」と呼ばれることも多い。 広大な三井寺は、金堂などがある中心的な「中院」と、北に「北院」、観音堂などがある「南院」に分かれている。 中院と南院は境内がつながっており参拝客も多いが、北院は500mほど離れ間に高校や市役所があり観光客はほとんどいない。 北院の中心が国宝『新羅善神堂(しんらぜんしんどう)』で、三井寺の伽藍は秀吉による破却があったが、この堂は離れていることもあり免れた。

園城寺(三井寺)国宝『新羅善神堂』

国宝『新羅明神坐像』

新羅明神(しんらみょうじん)は、三井寺北院の国宝『新羅善神堂』に安置される神像で、垂れ下がる目や高い鼻など個性的な表情をしている。 三井寺の縁起によると、智証大師円珍が唐への留学から戻る時に、新羅明神と名のる翁が船中に現れ、円珍を守ったとされる。 

平安時代中期頃に、ヒノキの一木造で作られた像高80cm弱の坐像で、表面は鮮やかな彩色や截金が施されている。 三井寺は、神仏習合の本地垂述説によって、守護神をまつる堂宇も多くあり、それぞれの神に本地仏がある。 新羅明神の本地仏は、文殊観音菩薩とされる。

この国宝を観るには

新羅善神堂に安置され、原則的には公開されない。 過去に、博物館の展覧会で公開されたことはあるが、数十年に1度レベルでしか公開されない。

公開履歴

2008/11/1~12/14 大阪市立美術館「国宝 三井寺展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-262
【指定番号】00098-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造新羅明神坐像(新羅善神堂安置)
【ふりがな】もくぞうしんらみょうじんざぞう
【員数】1躯
【国】日本
【時代・年】平安時代
【所在地】園城寺
【国宝指定日】1956.06.28

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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