太刀 無銘一文字(山鳥毛)[備前長船刀剣博物館/岡山]

太刀 無銘一文字(山鳥毛)[備前長船刀剣博物館/岡山]

国宝『太刀 無銘一文字(山鳥毛)』

無銘ながら、鎌倉時代の福岡一文字派によるとされる太刀で、上杉謙信や景勝の愛刀といわれ、近代まで上杉家に伝来した。 山鳥毛(やまとりげ、さんちょうもう)の号があり、華やかに乱れた刃文が、山鳥の産毛に似ているからなど、いくつかの説がある。

第2次大戦後に個人の所有となり、2016年には新潟県上越市が購入を検討するが断念、2018年からはこの太刀の作られた「瀬戸内市」がクラウドファンディングやふるさと納税で購入を目指す。 初年は目標を達成しなかったが翌年度まで延期し、2020年初には返礼品や経費を引いた購入に充てる金額が5億円に達したため、瀬戸内市が購入し備前長船刀剣博物館に所蔵されることとなった。

国宝『太刀 無銘一文字(山鳥毛)』備前長船刀剣博物館チラシより

福岡一文字派とは

福岡一文字派は、備前国長船町福岡を本拠地とし、後鳥羽院に召され「御番鍛冶」となった「則宗」が、茎(手に持つ部分)に名前などではなく「一」の銘を刻んだので、この名で呼ばれる。

この国宝を観るには

2020年3月に瀬戸内市の所有になり、今後は備前長船刀剣博物館で公開される見込み。 所有が移る前は、岡山県立博物館に寄託されていたため、同館で公開されることがあった。

公開履歴

2020/9/10~10/4 備前長船刀剣博物館
2020/2/14〜2/29 岡山県立博物館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-331
【指定番号】00044-00
【種別】工芸品
【指定名称】太刀〈無銘一文字(山鳥毛)/〉
【ふりがな】たち〈むめいいちもんじ(やまとりげ)〉
【員数】1口
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】刃長79.1cm、反り3.3cm、元幅3.5cm、先幅2.2cm、鋒長3.3cm
【品質・形状】鎬造、庵棟、鋒猪首となり、腰反り高く、踏ん張りがある。鍛は板目、淡く乱映り立つ。
【作者】一文字
【所在地】備前長船刀剣博物館
【国宝指定日】1952.03.29
【説明】日光一文字と並ぶ作で、備前一文字派盛期の作風と力を存分に発揮した太刀である。刃文が最も大模様に乱れて刃中の変化に富んだ作である。号は、一説にその刃文が山鳥の羽毛に似ているからというが、他にも説があって明らかでない。上杉謙信および景勝の愛刀として上杉家に伝来したもの。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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