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国宝-工芸|梵鐘[當麻寺/奈良]

国宝DB-工芸

国宝『梵鐘』

無銘のため、制作年代ほか作られた背景は不明だが、奈良時代前半の白鳳期に作られた日本最古級の梵鐘で、當麻寺の創建当初のものだと考えられている。 鐘身に亀裂が入っており、現在でも當麻寺の鐘楼にあるが、吊るされずに下から台座で支えられており、鐘が鳴らされることはない。

やや細身で丈長の姿をしており、龍頭(鐘を吊るす金具部分)が火炎を摸した独特の形をしている。 鐘の撞木(撞くための木)がぶつかる部分は「撞座(つきざ)」というが、この梵鐘は2か所ある撞座を彩る蓮の花弁が、1つは10弁でもう1つは11弁となっている。 

国宝『梵鐘』當麻寺/奈良
国宝『梵鐘』當麻寺/奈良

この国宝を観るには

當麻寺境内の鐘楼にあるので、開門時間内は常時見学可能だが、高い位置にあるため近くで観ることはできない。 過去に足場に登って間近で見学する特別公開があり、その際は間近で観ることができた。

国宝『梵鐘』當麻寺/奈良

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-487
【指定番号】00196-00
【種別】工芸品
【指定名称】梵鐘
【ふりがな】ぼんしょう
【員数】1口
【時代・年】奈良時代
【寸法・重量】総高150.6cm、龍頭高26.7cm、笠形高7.6cm、肩以下高116.3cm、撞座中心高39.7cm、口径(南北)82.1cm、(東西)86.6cm、笠形径59.4cm、撞座径16.0cm、口唇厚5.2cm
【品質・形状】鋳銅製。龍頭は上代梵鐘中は他に類のない独特な意匠で、梵鐘龍頭中の異色の作。笠形には圏条はないが、段を付して内外に分かち、外周近く二カ所に湯口をとる。肩以下は外型三段を重ね、上帯は天蓋垂飾を表す下向鋸歯文、下帯は流麗な忍冬唐草文を鋳出し、撞座は位置を古式にとり、一つは単弁の十弁、他は十一弁とする。駒の爪は作らず、二条の紐を廻らす。鐘身に裂傷あり。口径不整。
【所在地】當麻寺
【国宝指定日】1956.06.28
【説明】形姿意匠ともに優れた梵鐘。丈長の鐘で、総体に形姿極めて美しく、龍頭の形は他に類例がない。笠形、胴の張りも調和よく、上下帯の装飾文に奈良時代の特徴をよく示している。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年6月

仁王門をくぐるとすぐに正面に見えてきます。 国宝だらけの當麻寺なのでスルーされがちですが、日本最古の梵鐘ということです。 鐘楼が高い位置にあるタイプなので、かなり遠くからしか観られません。

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