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国宝-工芸|赤絲威鎧[武蔵御岳神社/東京]

国宝DB-工芸

武蔵御岳神社のこと

東京多摩地区の青梅市にある「御嶽山」の山頂(標高929m)にあり、関東を中心に広がった御嶽信仰の中心地でもある。 「大口真神」=おいぬ様を祀っており、これは絶滅したニホンオオカミだといわれる。 神使として、狛犬もオオカミの姿をしている。

社伝によると崇神天皇の頃に創建され、奈良時代に行基によって蔵王権現が勧請されると山岳信仰が盛んになる。 武将からの信仰が厚く、畠山(畑山)重忠は武具を奉納している。 江戸に入ると、家康の命により江戸の西の守りとして、社殿が東向きに改められ、30石の寄進を受ける。

国宝『赤絲威鎧(兜・大袖付)』

鎌倉幕府で重用された御家人「畠山重忠」が奉納したと伝わる大鎧で、平安期の姿を伝える名品とされる。 明治期に大規模な修理がされているが、ほぼ全てのパーツが揃っている。 江戸時代には、徳川吉宗に供覧するため、江戸まで運ばれた。

赤絲威は古来は茜で染められ、明治期の修理では化学染料で染められたものが使用されるが、結果的には化学染料の退色が激しく、現在では古来の部分の方が発色している。 東京国立博物館には、小野田光彦氏が昭和12年(1937年)に制作した模造があり、制作当時の姿を知ることができる。

国宝『赤絲威鎧(兜・大袖付)』の模造
国宝『赤絲威鎧(兜・大袖付)』の模造

この国宝を観るには

原則として、土日祝に開館する「宝物殿」で、もう1つの国宝 『円文螺鈿鏡鞍』 と共に公開されている。 まれに展示替え等で開館しない場合や、展示されないことがあるので注意。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-363
【指定番号】00075-00
【種別】工芸品
【指定名称】赤絲威鎧〈兜、大袖付/〉
【ふりがな】あかいとおどしよろい〈かぶと、おおそでつき〉
【員数】1領
【時代・年】平安時代
【寸法・重量】胴高85.0cm、兜高12.1cm、大袖長42.4cm
【品質・形状】平札黒漆塗、革札に所々鉄札交じり、威毛赤糸。耳糸、畦目樫鳥糸、菱縫紅鞣。前立挙二段、後押付、逆板、三の板、衝胴四段、草摺脇楯共四間五段下がり。金具廻り、革所、雲文襷入獅子円文染韋包。小縁紅韋、伏組紫、白縹糸。金具廻覆輪鍍金、化粧板菖蒲韋包。八双鋲、居文鍍金菊座笠鋲端喰紅韋白綾。
兜鉢、鉄黒漆塗り、十七枚張。真向白、十三間厳星。星一行八点、八幡座一点鍍金、腰巻一点。真向鎬垂三條星とも鍍金。八幡座鍍金五重。響孔二個、しころ(革毎)五段、吹返四段、杉立形。
大袖六段、水呑緒鐶裏に打つ。
【伝来・他】畑山重忠奉納(社伝)
【国宝指定日】1952.11.22
【説明】関東随一の名品として古来著名な本鎧は、明治年間に修理が施され、威糸の色彩感が失われているが、部分的には全て完存している。総体の形姿は豪壮雄大で源平時代武将の趣致を徴するに充分な遺品であろう。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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