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国宝-工芸|銅板法華説相図(千佛多寶佛塔)[長谷寺/奈良]

国宝DB-工芸

国宝『銅板法華説相図(千佛多寶佛塔)』

約80cm四方ほどの銅板に、法華経の「見宝塔品」を、鋳出・押出の技法を組み合わせて表現している。 寺伝によると、朱鳥元年(686年)に天武天皇の病気平癒を祈願して道明上人によって作られ、西の岡(五重塔の付近)に安置されたといい、これが長谷寺の始まりで本長谷寺と呼ばれる。

図像は、中央に三重塔、塔の左右と上部には諸仏、下部にはこの銅板が彫られた由来が319文字で線刻され、願文の左右には金剛力士(仁王)が彫られている。 三重塔の初層には2仏が並んでいるが、左が多宝如来、右が釈迦如来で、多宝如来が釈迦に席を半分譲ったことを表している。

この国宝を観るには

普段は奈良国立博物館に寄託されており、長谷寺の宝物館ではレプリカが展示されている。 長谷寺五重塔の横に小さな堂(本長谷寺)があり、中央に国宝のレプリカが安置され、参拝することができる。 現物は、奈良国立博物館でまれに展示されるほか、展覧会などで観られる場合もある。

本長谷寺には銅板法華説相図の模像がまつられる(奈良県長谷寺)

公開履歴

2024/3/26~  奈良国立博物館 なら仏像館
2022/4/23~6/19 奈良国立博物館「大安寺のすべて
2020/7/23~9/13 京都国立博物館「聖地をたずねて
2019/4/1~5/31 長谷寺 宗宝蔵

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-532
【指定番号】00236-00
【種別】工芸品
【指定名称】銅板法華説相図(千佛多寶佛塔)
【ふりがな】どうばんほっけせっそうず(せんぶつたほうぶっとう)
【員数】1面
【国】日本
【時代・年】奈良時代
【所有者】長谷寺
【国宝指定日】1963.07.01

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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