情報|京都国立博物館「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」2020/4/11~5/31

情報|京都国立博物館「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」2020/4/11~5/31

西国三十三所とは

関西を中心にした日本最古の巡礼で、観音をまつる33か寺を巡る霊場です。 奈良時代に長谷寺を開いた徳道上人が、病気で寝ている夢の中で、閻魔大王から起請文と33の宝印を授かり、霊場を定めました。 平安中期になり、在位2年わずか19才で譲位した花山天皇が再興すると、多くの人が巡礼し、全国に広がっていきます。 観音霊場三十三所は、観音菩薩が33の姿に変化して衆生を救ってくれるからだといいます。

京都府(11所)・滋賀県(6所)・奈良県(4所)・大阪府(4所)・兵庫県(4所)・和歌山県(3所)・岐阜県(1所)と、2府5県にまたがり、その距離は1000kmにもなります。

聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─

徳道上人が閻魔大王から宝印を授かったのが、養老2年(718年)なので、平成30年(2018年)は草創から1300年にあたり、その前後5年(平成28年~令和2年)に特別ご開帳などのイベントが続きます。 

総距離1000kmにもなると、なかなか巡礼するのは難しいものです。 清水寺や興福寺など超有名寺院は行った方も多いでしょうが、中には交通の便でも行きづらいお寺も多いです。 全て1300年以上の歴史を持つお寺なので、どこも由緒があり名宝もたくさんお持ちなので、それらを1か所で拝観できるのはとても贅沢なことですよね。

三十三所ゆかりの国宝と、京都国立博物館所蔵の国宝もいくつか出展されますが、前後期の展示替えが多くありそうです。 その他、秘仏とされる六角堂の如意輪観音の寺外初公開など、普段の巡礼ではお目にかかれない観音様にもお会いできそうです。

この展覧会で観られる国宝

粉河寺縁起絵巻[粉河寺/和歌山]

4/11~5/10のみ
第3番の粉河寺の成立に関わる説話2つが収められた絵巻ですが、上下と巻頭が燃えてしまっています。 画中の千手観音がとても穏やかな表情をしていますよ。

普賢延命像[松尾寺/京都]

4/11~5/10のみ
第29番の松尾寺に伝わる普賢延命像は、平安時代の普賢延命法という手法の本尊だと思われる、華やかな仏画です。 美福門院の念持仏だったという名品です。

千手千眼陀羅尼経残巻(玄昉願経)

4/11~5/10のみ
入唐僧の玄昉が、天平13年(741年)に衆生救済を祈念して、千手千眼陀羅尼経1000巻を書写したうちの1巻です。 現存するのはこの1巻だけで、巻頭が失われていますが、大変貴重な経巻です。

病草紙

4/11~5/10のみ
名前の通り、病気の様子を描いた絵巻物です。 苦しむところが描かれているので、六道絵の1種だとする説もあるようです。

法華経一品経 第二十五[長谷寺/奈良]

5/12~5/31のみ
ご利益ある初瀬の観音として、源氏物語にも登場する第8番の長谷寺には、全34巻の装飾経があり「長谷寺経」と呼ばれています。 金泥や金箔がふんだんに使われ、軸には水晶が用いられた、豪華な経巻です。

六道絵[聖衆来迎寺]

5/12~5/31
比叡山の東麓にある「聖衆来迎寺」は、三十三所ではありませんが、有名な六道絵をお持ちです。 それぞれ六観音が救ってくれるという「六道」には、天国(天道)も地獄もあり、人々が恐れて描いた地獄を観られます。

餓鬼草紙[京都国立博物館]

餓鬼道は、地獄より少しマシですが三悪道の真ん中で、常に飢えに苦しんでいるそうで、餓鬼が仏に祈る姿が描かれています。(私は餓鬼を見ると、丁寧な暮らしをしているところを想像して、クスっとなってしまいますが)

展覧会 概要

期間:2020/4/11~5/31
休日:月曜日(5/4は開館)
時間:9:30~18:00(金土は~20:00)
料金:一般¥1,600、大学生¥1,200、高校生¥700
公式サイト:https://saikoku2020.jp/index.html

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