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国宝-書跡典籍|玉篇 巻第廿二[伊勢神宮/三重]

国宝DB-書跡・典籍

玉篇とは

「玉篇」は、中国の6世紀前半に成立した梁王朝の「顧野王(こやおう)」が編集した字書で、9,353字が掲載される。 中国ではすでに失われ、日本にのみ伝わっており、4件が国宝に指定されている。 後漢時代の1世紀頃に成立した『説文解字』にならい部首別に540に分類され、字を大きく書き、続いて小さい字で発音や意味などが解説される。

国宝『玉篇』巻第廿二

全30巻で構成される玉篇の第22巻で、部首に山のつく漢字など631字が収められている。 奥書に「延喜四年正月一五日収為典楽頭宅書」とあり、紙背には伊勢神宮の袮宜譜図帳が写されているため、延喜4年(904年)には神宮周辺にもたらされていたと分かる。 玉篇は、これを含め4件が国宝に指定されているが、他は唐で書写されたもので、日本で書写されたものはこの1点のみ。

この国宝を観るには

伊勢神宮にはいくつかの博物館があるが、この玉篇はほとんど公開されず、神宮徴古館で何度か公開されたことがある程度。 展覧会への出展も少ないので、観られる機会があれば観ておきたい。

公開履歴

2009/11/19~12/13 神宮徴古館「神宮の国宝・重要文化財」
2009/9/19~11/9 大阪歴史博物館「伊勢神宮と神々の美術」
2009/7/14~8/10 東京国立博物館「伊勢神宮と神々の美術」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-575
【指定番号】00024-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】玉篇巻第廿ニ
【ふりがな】ぎょくへんまきだいにじゅうに
【員数】1巻
【時代・年】904年
【ト書】奥書延喜四年正月一五日収為典楽頭宅書/紙背皇太神宮袮宜譜図帳
【所有者】神宮
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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