説文木部残巻[武田科学振興財団]

説文木部残巻[武田科学振興財団]

説文とは

「説文」は「説文解字」の略で、後漢時代の西暦100年に許慎(きょしん)という学者が作った最古の漢字字典。 元本はすでになく、10世紀頃に徐兄弟が再編しているが、それより前の写本も一部残っている。

国宝『説文木部』

説文は部首ごとに分けられていて、本品は「木」にまつわる漢字の部分が残っている。字は「篆書」で書かれ、その下に各書体や字の意味などが解説されている。 「木」部門は421文字あるが、この巻には188文字分だけ残っている。

この品は、徐兄弟の編纂より前の解説本を書写したもので、先頭の字を示す書体には「懸針体」という独特な書体で書かれている。

唐時代の9世紀頃に書写されたもので、南宋の宮廷蔵だった時代を経て、日本にもたらされたのは19世紀の中頃である。 現在の文化財保護法による国宝指定の第1回(1951年)で国宝指定されている。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-592
【指定番号】00049-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】説文木部残巻
【ふりがな】せつもんもくぶざんかん
【員数】1巻
【国】中国
【時代・年】唐時代
【所有者】武田科学振興財団
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年2月

東京国立博物館「顔真卿展」
平成館の2階両方を使っての「顔真卿展」ですが、まずは漢字の成り立ちのコーナーからわかりやすく説明してくれます。 展示のいちばん最初に登場するのがこの「説文木部」で、象徴的に展示されていました。 茶色ぽい紙に「篆書体」というちょっと象形文字に近いような、今は印鑑でしか使わない書体で文字が書かれ、その下に解説が書いてありました。 読みやすい文字で書かれていますが、内容を推察できるような内容ではありませんでした。

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