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国宝-書跡典籍|稿本 北山抄[京都国立博物館]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『稿本北山抄』巻第10

北山抄(ほくざんしょう)は、平安時代の公卿で歌人としての評価が高い「藤原公任(ふじわらのきんとう)」が、朝廷の儀式や政務の記録や有職故実をまとめたもの。 数多くの記録や書物を引用しているが、その中にはすでに失われた書物も多く、書かれた当時の様子を知る資料としても貴重。 公任が晩年に、京都北山の地に隠棲したので、この名で呼ばれる。 この稿本の他には、前田家に伝わった鎌倉時代書写の『北山抄』12巻が国宝に指定されている。

藤原氏の三条家で発見された巻第10は、北山抄の草稿(下書き)で、藤原公任の自筆だとされている。 この草稿は、25通の文書を継いで作られた紙に書かれており、内容は公任が検非違使別当を務めた頃の文書で、最初期の仮名消息(かな文字で書かれた手紙)も含まれる。

この国宝を観るには

公開はそれほど頻繁ではないが、3~5年に1度程度は公開される。

公開履歴

2022/4/9~5/15 秋水美術館「歌仙絵と太刀」
2021/2/4~2/28 京都国立博物館「日本書紀
2017/7/25~9/3 京都国立博物館 名品ギャラリー
2013/7/13~8/12 東京国立博物館「和様の書」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-612
【指定番号】00070-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】稿本北山抄〈巻第十/〉
【ふりがな】こうほんほくざんしょう
【員数】1巻
【国】日本
【時代・年】平安時代
【ト書】紙背長徳長保年間文書
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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