狸毛筆奉献表 伝弘法大師筆[醍醐寺/京都]

狸毛筆奉献表 伝弘法大師筆[醍醐寺/京都]

国宝『狸毛筆奉献表』

三筆の1人に数えられる弘法大師空海の直筆による文書。 唐から戻った空海が、唐で得た作筆の技術で狸の毛を使って筆を作り、それを三筆のもう1人である嵯峨天皇に献上した時の目録のようなもの。

献上された筆は4本で、楷書用・行書用・草書用・写経用として作られたことがこの文書からわかる。 

この国宝を観るには

所有する醍醐寺の霊宝館(宝物館)で、まれに公開される場合がある。

2019/1/29~2/11 九州国立博物館「京都・醍醐寺展」
2018/10/3~10/15 サントリー美術館「京都・醍醐寺展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-814
【指定番号】00040-00
【種別】古文書
【指定名称】狸毛筆奉献表〈伝弘法大師筆/〉
【ふりがな】りもうひつほうけんひょう
【員数】1巻
【時代・年】平安時代
【作者】伝弘法大師
【ト書】寛永二年六月十九日義演奥書
【所有者】醍醐寺
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2018年10月

サントリー美術館「醍醐寺展」
今回の展示でも公開期間の少ない品の1つ。10/3~10/15のみの公開。名前の通り、狸の毛で作った筆を天皇に献上した時の文書です。
空海が唐から戻り、あちらで習得した筆づくりの技術で日本で狸の毛の筆を作り、それを嵯峨天皇に献上したということ。筆4本は同じものではなく、楷書用・行書用・草書用・写経用の4本を献上したようです。 弘法は筆を択ばなかったわけではなく、逆に筆にはとてもこだわりがあったんですね。 筆の特性をうまく使ってそれにあった書を書き分けられるというような解釈もあるようです。 目録部分などはとても端正な楷書ですが、一番端の方は行書のようになっています。

国宝データ 書・文書カテゴリの最新記事