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国宝-書跡典籍|更級日記(藤原定家筆)[皇居三の丸尚蔵館/東京]

国宝DB-書跡・典籍

国宝『更級日記(藤原定家筆)』

更級日記は、平安時代中期の中流貴族であった菅原孝標の娘が記した日記で、13歳の頃に父の赴任地であった上総国(現在の千葉県)から帰京する旅行記に始まり、夫と死別するまでの40年間が記された。 これは現存最古の更級日記の写本で、日記が成立した11世紀半ばから150年ほど後に、歌人として名高かった藤原定家によって書写されたもの。 更級日記は後世に順序などが乱れた版が多く流通するが、この写本はそれよりも前に写されたもので、書写の際に定家が校訂を行っている。 江戸時代初期には後西天皇の御物であった記録が残る。

この国宝を観るには

2022/11/18に国宝指定の答申があり、2023/6/27に正式に国宝に指定された。 それ以前にも皇室関連の展覧会等へは出展されていたので、今後も皇居三の丸尚蔵館や展覧会などで観る機会があると思われる。

公開履歴

2024/3/12~5/12 皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやび 第3期

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-12013
【指定番号】283
【種別】書跡・典籍
【指定名称】更級日記〈藤原定家筆/〉
【ふりがな】さらしなにっき〈ふじわらのさだいえひつ/〉
【国】日本
【時代・年】鎌倉時代
【寸法・重量】縦16.4cm、横14.5cm
【附指定】波に月蒔絵冊子箱
【所在地】皇居三の丸尚蔵館
【所有者】国(文化庁保管)
【国宝指定日】2023.06.27
【解説】

本書は、藤原定家(一一六二~一二四一)自筆による『更級日記』の写本である。また、定家は不審箇所に朱を付し、勘物を加えたことを奥書に記した。本書の書写時期は『明月記』の記述から、寛喜二年(一二三〇)より後と見られる。
 『更級日記』は難解な作品として知られていたが、これが錯簡によるものであることが近代に入って明らかとなり、この錯簡が写本、版本全てに踏襲されていたため、本書が『更級日記』唯一の祖本であることも明らかとなった。記録から、後西天皇(在位一六五四~一六六三)の御物本であったことが知られている。
 本書は、『更級日記』本文を伝える最古写本として、又、唯一の祖本として、そして、定家による写本、校勘本として、我が国の文学史上に極めて価値が高い資料である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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