国宝『伝教大師度縁案並僧綱牒』
伝教大師最澄に関する3通の古文書を1巻にしたもので、国家が正式な僧尼に発行した証明の「度縁(どえん)」の控えである「案」が2通と、正式な文書である「僧綱牒」1通がある。 宝亀11年(780年)に15歳の最澄が出家した時から、延暦4年(785年)に僧侶を管轄する役職の「僧綱」から出された文書まで、最澄が若い時代の貴重な文書類である。 最澄の弟子で、第3代天台座主を務めた「慈覚大師円仁」が開いた、京都大原の来迎院に伝わる。
この国宝を観るには
東京国立博物館に寄託されており、2~3年に1度程度は公開されている。
公開履歴
2024/10/5~10/30 比叡山 国宝殿「比叡山と平安京」
2022/3/1~3/21 九州国立博物館「最澄と天台宗のすべて」
2021/10/12~10/31 東京国立博物館「最澄と天台宗のすべて」
2018/8/7~9/2 東京国立博物館 国宝室
2016/6/28~8/7 東京国立博物館 3室
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-803
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00139-00
【種別】古文書
【指定名称】伝教大師度縁案並僧綱牒(三通)
【ふりがな】でんきょうだいしどえんあんならびにそうごうちょう
【員数】1巻
【時代・年】780~783
【所有者】来迎院
【国宝指定日】1955.06.22