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国宝-彫刻|十一面観音立像[室生寺/奈良]

国宝DB-彫刻

国宝『十一面観音立像』

榧の一木造りで作られた像高2m弱の立像で、左手には水瓶を持ち、右手は人々の願いを聞くという「与願印」をしている。 胸元などは瓔珞(ようらく)という装飾で華やかに飾られ、腹部辺りには「輪宝」が吊られている。 頬がふっくらとして「少女のよう」などとも表現され、伏目がちで穏やかな表情をしている。 本尊の釈迦如来と同じ「板光背」が付くが、この像のものは後補となる。

2019年までは、国宝に指定されている『金堂』に並ぶ5躯のうち、向かって一番左に安置されていた。 2019年夏~秋に東京国立博物館で「奈良大和四寺のみほとけ」での展示を経て、今後は2020年に開館予定の宝物殿に安置される。

「奈良大和四寺のみほとけ」チラシから、国宝『十一面観音像』室生寺

この国宝を観るには

2019年5月までは金堂安置だったが、2020年9月オープンの寳物殿(ほうもつでん)に安置された。 拝観料とは別料金だが、開門時間はいつでも観ることができる。

2019/9/25~2/24 東京国立博物館 11室
2019/6/18~9/23 東京国立博物館「奈良大和四寺のみほとけ

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-224
【指定番号】00062-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造十一面観音立像
【ふりがな】もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう
【員数】1躯
【時代・年】平安時代
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2019年7月

東博の仏像コーナー最奥に立っていらっしゃいました。 本当にかわいらしいお顔です。 手の届きそうな近さでガラスもなく、あちこち角度を変えて鑑賞。 ちょっと離れた正面か、正面から左右にズレたあたりの顔がお気に入りです。

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