手鑑「翰墨城」133葉[MOA美術館/静岡]

手鑑「翰墨城」133葉[MOA美術館/静岡]

手鑑とは

「手鑑」とは、筆跡のお手本集のようなもので、厚紙をジャバラ仕立てにしたものに、古今の断簡や色紙や短冊などを貼りまぜたもの。 桃山時代以降に古筆の鑑賞が流行すると、公家・武家から庶民にまで親しまれ、嫁入り道具にも加えられるようになった。

手鑑は、筆者の出身や地位により貼られる順がおおよそ決まっており、格の高いものでは先頭に「大聖武」という聖武天皇筆とされていた字の大きい経典が貼られ、その後に天皇や皇族の筆跡が続いた。 続いて高位の公家から有名歌人、高僧や武家、女性の筆跡などの順で並べられることが多い。

国宝『手鑑 翰墨城』

「翰墨城」は「古筆家」という古筆の鑑定などをする一族に伝来したもので、益田鈍翁の旧蔵品。 題の「翰墨城」は、「翰」は筆のこと、筆と墨で作った城という意味で付けられている。

表裏合わせて311葉がおさめられており、「伝」としてだが聖徳太子・菅原道真・小野道風・藤原行成・藤原佐理などが含まれる。 この「翰墨城」と「藻塩草」「見ぬ世の友」で三大手鑑、「大手鏡」を加えて四大手鑑とし、全て国宝に指定されている。

この国宝を観るには

所蔵するMOA美術館で、年に1度程度は公開される。

MOA美術館の国宝

『紅白梅図屏風』尾形光琳筆
色絵藤花文茶壺』仁清作

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-755
【指定番号】00243-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】手鑑「翰墨城」(三百十一葉)
【ふりがな】てかがみかんぼくじょう
【員数】1帖
【国】日本
【時代・年】奈良~室町時代
【所有者】MOA美術館
【国宝指定日】1961.06.30

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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