情報|京都文化博物館「よみがえる承久の乱」2021/4/6~5/23

情報-博物館・美術館

※4/25~5/11まで休館

後鳥羽天皇と承久の乱

後鳥羽天皇(尊成親王)は、異母兄の安徳天皇が平家の都落ちで西国に連れ出された後に、三種の神器が揃わないまま即位しています。 3歳で即位し、15年の治世の後に第一皇子の土御門天皇に位を譲ると、院政を敷きました。 やがて、京都の反鎌倉幕府の勢力をまとめて倒幕の兵を挙げますが、鎌倉方に制圧されてしまいます。 後鳥羽上皇は隠岐、土御門上皇は土佐(後に阿波)、順徳天皇は佐渡に流されて、それぞれの地で崩御されます。 京都には六波羅探題が置かれて、本格的な武士の世の中になっていきます。

後鳥羽天皇は一流の文化人で、当時流行した熊野詣では公家を引き連れて各所で歌会を催し、新古今和歌集は後鳥羽上皇が設置した「和歌所」で編纂されたものです。 自ら刀剣を打つほど作刀を好み、各地から集めた刀工を月ごとに振り当て、16弁の菊の紋を彫り入れた「菊御作」と呼ばれる刀剣を作らせました。 現代でも皇室の紋章として使われる菊は、ここから始まったようです。

後鳥羽天皇を祭神として祀る水無瀬神宮

よみがえる承久の乱―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―展

この展覧会では、承久の乱の主勢力だった後鳥羽天皇と鎌倉北条氏や、戦の様子、乱が制圧された後のことなど、人物と時代の流れとが追われているようです。 序章の「院政の成立と武士」

京都文化博物館「よみがえる承久の乱」チラシ

序章 院政の成立と武士

院政や武士の台頭など、時代が大きく変わった平安末期~鎌倉時代の資料が展示されます。 保元・平治の乱や源平の戦いの絵巻や屏風が並ぶ、華やかな展示になりそうです。

1章 多能の帝王、後鳥羽院

多彩だった後鳥羽天皇が紹介されますが、蹴鞠の日記や免状、召し抱えて作らせた菊御作の太刀、度々詣でた熊野信仰に関する資料や、熊野詣の途上で記した和歌懐紙など、とても見どころが多そうです。

2章 朝廷と貴族社会

後鳥羽天皇を取り巻く朝廷の様子が伺えるコーナーです。 藤原定家の自筆日記「明月記」や、藤原俊成筆の和歌集断簡に、絵巻も何点か出るので華やかな展示になりそうです。

3章 鎌倉幕府と北条氏

1・2章の朝廷方と敵対する、鎌倉方の特集です。 吾妻鏡や曾我物語などの歴史資料のほか、太刀や兜など質実剛健な鎌倉武士らしい武具も観られそうです。

4章 承久の乱

いよいよ承久の乱になります。 江戸時代に制作された承久記絵巻は、前後期で巻替えをして全5巻全てが展示されるようです。 

5章 乱後の隠岐・京・鎌倉

乱が制圧されて、後鳥羽上皇ら3帝が配流されますが、風流な後鳥羽帝は、配流先でも歌合の編纂などされたようです。 それぞれの様子がたくさんの古文書で紹介されます。

終章  承久の記憶

承久の乱で朝廷方を抑えた鎌倉幕府も、約100年後に滅亡してしまいます。 その後は後醍醐天皇による建武の新政から南北朝時代に入ります。 このコーナーも古文書中心の展示になるようです。

この展覧会で観られる国宝

※4/25~5/11まで休館

前期:4/6~4/25
後期:4/27~5/23

国宝『熊野懐紙』[陽明文庫/京都]

前期:藤原家隆筆
後期:後鳥羽天皇宸翰・寂連筆

国宝『称名寺聖教/金沢文庫文書』[称名寺/神奈川]

前期:覚禅抄 大威徳法
後期:別尊要記 第三

国宝『東寺百合文書』[京都/京都学・歴彩館]

前期:平信正敷地文書紛失状案、足利尊氏御内書、ほか、合計9点
後期:六波羅裁許状、若狭国太良荘文書案、ほか、合計8点

京都文化博物館「よみがえる承久の乱」チラシより

展覧会 概要

※4/25~5/11まで休館

期間:2021/4/6~5/23
休館:月曜日(5/3は開館)
時間:10:00~18:00、金は~19:00(入館は30分前まで)
料金:一般¥1,500、大高生¥1,100、小中生¥500

京都文化博物館 公式サイト

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