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国宝-書跡典籍|熊野懐紙[陽明文庫/京都]

国宝データ-書跡・典籍
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近衛家と陽明文庫

近衛家は、平安時代に栄華を誇った藤原北家で、平安末期~鎌倉時代にいくつかの家に分かれたうちの1家。 摂政関白に登れる家柄「摂関家」の中でも、近衛家は筆頭とされ、明治に入ると公爵家となる。

陽明文庫は近衛家の文庫で、古いものは平安中期までさかのぼる古文書類や宸翰、和歌集や物語など書跡・典籍や、美術品などを保管している。 現在は公益財団法人になっており、研究機関や美術館・博物館への貸し出しなど行っている。

国宝『熊野懐紙』

平安末期から鎌倉時代にかけて、上流階級の間では熊野三山を参詣する「熊野詣」が流行する。 特に後鳥羽上皇は大変熱心で、大勢の随身を連れて参詣し、その回数は生涯を通じて30回近くになった。

熊野懐紙は、熊野参詣の道中にある「王子」で歌会を催した際に、それぞれが歌を書きとめたもので、各所に14名分34葉が分蔵されている。 陽明文庫に伝わる3葉は、後鳥羽上皇・藤原家隆・寂蓮の3名で、後鳥羽上皇のものは建仁元年(1201年)に詠まれ、家隆・寂蓮は共に正治2年(1200)に詠まれたもの。 陽明文庫のほかには、西本願寺の国宝『熊野懐紙』1巻に11葉が収められ、他11件が重要文化財に指定されている。

参考:重要文化財「熊野懐紙」飛鳥井雅経[東京国立博物館]

この国宝を観るには

陽明文庫には一般向けの公開施設は無いため、展覧会へ出展される時にしか観ることができない。 京都文化博物館では、毎年「陽明文庫の名宝」展が開かれているが、熊野懐紙はそれほど頻繁には公開されない。

公開履歴

2021/4/6~4/24 京都文化博物館「よみがえる承久の乱
2020/10/3~11/15 筆の里工房「陽明文庫展
2016/10/15~12/11 京都文化博物館「陽明文庫の名宝6」
2014/4/15~6/8 九州国立博物館「近衛家の国宝」
2013/7/13~9/8 東京国立博物館「和様の書」
2012/4/17~5/27 京都国立博物館「王朝文化の華 -陽明文庫名宝展-」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-687
【指定番号】00166-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】熊野懐紙〈後鳥羽天皇宸翰/藤原家隆・寂蓮筆〉
【ふりがな】くまのがいし
【員数】3幅
【時代・年】1201年
【作者】後鳥羽天皇、藤原家隆、寂蓮
【所有者】陽明文庫
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜
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