美ら島からの染と織 展
渋谷区立「松濤美術館」夏の企画展は「美ら島からの染と織」と題して、沖縄の布地にスポットをあてた展示です。
着物が大半ですが着せつけた姿はなく、あくまでも「染と織」として、紅型や独特の色合いをした絣を見せてくれます。 南国ならではの「芭蕉布」や、麻の一種「苧麻(ちょま)」などの素材、染め方などは、パネル展示が充実で勉強になります。
この企画展で観られる国宝
国宝『琉球国王尚家関係資料』から、衣装が3期に分けて2~3点ずつと、衣装を近隣諸島に発注するための見本帳「御絵図帳(みえずちょう)」が展示されます。
8/10~8/25 衣装3点(絹・木綿・苧麻)
8/27~9/8 衣装2点(絹・木綿)
9/10~9/23 衣装2点(木綿・苧麻)
「御絵図帳」は通期展示だがページ替えあり
金曜夜間会館と建築ツアー
毎週金曜日は20時まで(入館は30分前まで)開館時間が延長されます。 夕方18時からは「哲学的な建築家」ともいわれる白井晟一氏による松濤美術館の建築ツアーが開催されます。 入館すれば参加費は無料です。
展覧会 概要
期間:2019/8/10~9/23
時間:10:00~18:00(入館は30分前まで)毎金は20時まで
料金:大人¥500、大学生¥400、高校生・シニア¥250、小中生¥100
※毎週金曜は渋谷区民は無料、他日も区民割引あり
鑑賞ログ
着物の展示というより主役はテキスタイルです。 琉球の着物は形が独特で、襟が下の方まで付いていたり、袖口が縫われていなかったりで、展示もその形の着物が中心でした。 せっかくなので、1つくらいマネキンに着せた展示があったらよかったのになと思ったり。。。 1点だけ撮影OKな着物がありました。
展示はとても丁寧で、キャプションもパネル展示も充実していてわかりやすかったです。 琉球というと独特な色合いの「紅型染め」をイメージしますが、絣も多いんですね。 大島紬みたいなものもあれば、銘仙に近いようなポップな色合いのものもあり楽しいです。 歴史のあるものも多いですが、現代の作家さんたちの創作も出ていて、また違った面白さがありました。 染めの色が繊細なので、ぜひ現地で観た方がいいですよ。