スポンサーリンク

鑑賞ログ|三の丸尚蔵館「御製・御歌でたどる両陛下の30年」

国宝じゃないけど

皇居 東御苑

名前の通り皇居の東側で、無料で入れる公園ですが、入場時には簡単な手荷物検査があり、プラスチックの札を渡され退場時に返却する仕組みになっています。 大手町駅の目の前にある「大手門」、竹橋駅近くの「平川門」、武道館や科学技術館もある北の丸公園に続く「北桔橋門」の3か所から出入りでき、入ったのと別の場所から出てもOKなので、都心の散歩にはちょうどいいんです。

皇居東御苑 大手門近くのお濠

江戸城の天守があった場所には石垣だけが残っていて、他にも番所など江戸城を思わせる遺構があったり、あの有名な松の廊下跡には案内板なども設置されているので、歴史好きは一度は行ってほしいです。

皇居東御苑 大手門

御苑内は四季の花も多く、野鳥や昆虫もたくさん生息しているようです。 まわりのビル街からは想像できないようなのんびり空間ですよ。 毎週月曜日がお休みなのは多くの公共施設と同じですが、金曜日もお休みなので要注意です。

休日:毎週月曜日・金曜日
3/1~4/14 9:00~16:30
4/15~8/31 9:00~17:00
9/1~10/31 9:00~16:30
11/1~2/28 9:00~16:00

三の丸尚蔵館

皇室の所有品は「御物(ぎょぶつ)」と呼ばれ、宮内庁管轄の品物とともに国宝や重要文化財としての指定は受けませんが、まさに「国宝級」のものがたくさんあります。 それらを展示する空間として平成5年にオープンしたのがこちらの「尚蔵館」です。 展示室が1室のこじんまりした博物館ですが、企画展が年にいくつか企画されて、散策の途中に立ち寄るのにちょうどいい広さです。

御即位30年・御成婚60年記念特別展「御製・御歌でたどる両陛下の30年」

「御即位30年・御成婚60年記念」と冠されている今回の企画展は、間もなく幕を閉じる平成を振りかえるような企画展でした。

三の丸尚蔵館「御製・御歌でたどる両陛下の30年」チラシ

タイトルに「御製・御歌でたどる~」とありますが、「御製(ぎょせい)」は天皇陛下の詠まれた歌、「御歌(みうた)」は皇后陛下の詠まれた歌のことなんだそうです。 毎年お正月のニュースで「今年の歌会始の儀は~」といったニュースが流れますが、そこで詠まれた両陛下の歌を、その内容にあわせた写真パネルや展示品とあわせて展示されています。

その年のお題は「静」「幸」など漢字1文字で出され、それに沿った歌なんですが、海外訪問や日本で起きた出来事で感じられたお気持ちを詠まれています。 東日本大震災で感じられたことや、ご家族の交流を思わせる歌もあって、ふだんは和歌に触れることも少ないですが、短い中に感情や願いが込められていて素敵なものですね。

御製・御歌の展示のほか、昨年描かれた2mほどもある両陛下の肖像画が公開されていたり、天皇陛下の研究のご様子や書籍、皇后陛下のご養蚕についての説明とその絹から織られた反物など、平成の御代を振り返る展示になっています。 4/21まで開催されているので、この展示で平成を振り返るのもいいと思います。

タイトルとURLをコピーしました