国宝『正福寺 地蔵堂』
東村山市にある臨済宗建長寺派の「正福寺」内に建つ禅宗様の仏殿で、同じ頃に建てられた国宝『円覚寺 舎利殿』に似たところが多い。 東京都内の国宝建造物は『迎賓館』とこの地蔵堂のみ。
地蔵堂は、応永14年(1407年)に建立された杮葺の入母屋造りで、2階建のように見えるのは屋根の下に板葺の裳階がついているため。 屋根のそり返ったところや花頭窓など禅宗様式の特色がみられる。
寺伝によると、北条時宗がこの地で病を得たが、夢に地蔵が現れ授かった薬を飲むと快方したため地蔵堂を建立したと伝わる。 内部には中尊の地蔵菩薩のほか、奉納された無数の小地蔵があることから、地元では「千体地蔵堂」と呼ばれている。
アクセス
住所:東京都東村山市野口町4-6-1
交通:西武新宿線・国分寺線「東村山駅」徒歩10分
アクセス:新宿から1時間程
この国宝を観るには
通常は内部は公開されておらず外から眺めるだけだが、6月の菖蒲まつり、8/8、11/3には内部の特別公開があり、中には奉納された小さい地蔵が数多くある。
東村山ふるさと歴史館
東村山駅からも地蔵堂からも徒歩10分程度の場所に「東村山ふるさと歴史館」があり、地蔵堂の模型や特色などを解説を見ることが出来る。
住所:東村山市諏訪町1丁目6番地3
時間:9:30~17:00(受付は30分前まで)
休館:毎月・火、年末年始、他展示替えなどで休館の場合あり
料金:無料
文化財登録データ
【台帳・管理ID】102-572
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00039
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】正福寺地蔵堂
【ふりがな】しょうふくじじぞうどう
【員数】1棟
【時代・年】応永14年(1407年)
【構造・形式】桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、こけら葺、もこし銅板葺
【附指定】棟札1枚
【所在地】東京都東村山市野口町四丁目
【国宝指定日】1952.03.29