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善光寺 本堂[長野]

国宝DB-建築

善光寺のこと

7年ごとのご開帳で有名な善光寺の創建は飛鳥時代にも遡ると言われるが、度々の火災にあい現在の本堂は1707年に建てられたもの。 ご開帳は7年ごとだが、数え年での7年なので現代の感覚だと6年ごとになり、今後のご開帳は2021年、2027年、2033年~。

元は無宗派の寺で誰でも参拝できたが、現在は境内に天台宗の大勧進と浄土宗の大本願があり、大勧進は貫主、大本願は上人が、善光寺の住職として法要など執り行う。 大勧進・大本願それぞれに塔頭があり39もの宿坊がある。 本尊は、三国伝来(現在のインドから来た)の「一光三尊阿弥陀如来」だが絶対秘仏で、ご開帳や僧侶でも見ることはできない。

国宝『本堂』

外観では二階建てに見えるが「裳階(もこし)」の付いた一階建てである。 本堂は幅24メートル、奥行54メートルと大変大きく、内陣だけで150畳の広さがある。  厨子も本堂に付属の「附」として国宝に指定されている。 ご本尊をまつる「瑠璃壇」の下には、暗闇の中を歩く「お戒壇巡り」をすることができる。

長方形の辺の長い方を正面にすることが多いが、善光寺本堂は短い辺を正面に向けおり、入母屋造りの妻側を正面にして奥行が長い。 裳階の正面には唐破風が付いている。

ご開帳時の本堂

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-907
【指定番号】00106
【指定名称】善光寺本堂
【よみかた】ぜんこうじほんどう
【時代】江戸中期
【年代】宝永4年(1707年)
【構造及び形式】桁行十四間、梁間五間、一重もこし付、撞木造、妻入、正面向拝三間、軒唐破風付、両側面向拝各一間、総檜皮葺
【重文指定日】1908.04.23
【国宝指定日】1953.03.31
【所在地】長野県長野市大字長野元善町

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2015年5月

写真はご開帳の時のもの。参道に立てられている卒塔婆のようなものは「回向柱」で、お前立ちのご本尊から紐がつながっていて、この柱にさわるとご利益が得られるそうです。この柱にたどりつくのに30分ほど。国宝の本堂のさらに内陣に入るのに1時間以上かかります。ただ並んでいる間は本堂の中をじっくり見られるのでそれほど退屈しません。途中で「びんずるさん」にお参りできたりも。

お前立ちのご本尊と結ばれている「回向柱」

この時は運がよく、並んでいる時に警備員さんが「もうちょっとしたらあっちの幕が開いて、ちょっとの間だけお厨子にお参りできるから」と。ご開帳の時でも絶対秘仏のご本尊が安置されている厨子。普段はその厨子すらも直接は見られないのですが、法要のタイミングで幕が上げられることがあるようです。

山門上からの景色

最後の写真は、ご開帳の時だけ上に上がることができる山門からの景色。山門には文殊菩薩が安置されていました。山門に上がるのも1時間弱の行列です。

そして、一番待ち時間が長かったのがご朱印! 預けて後で受け取るスタイルですが、ご朱印帳を預けるまでに約1時間。そこからご朱印を書いて戻ってくるのに数時間。残念ですがあきらめました。ご開帳時にご朱印を頂きたい方は、とにかく何よりも先にご朱印帳を預けましょう。それから参拝やおやきの食べ歩きなどすればちょうどいいと思います。

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