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国宝-建築|松本城(天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓)

国宝DB-建築

松本城のこと

築城は戦国時代に遡り、平地に建てられた「平城」だが、堀をめぐらしてあり店主からはかなり遠くまで見通せる、戦いの為に作られた城である。 江戸時代に入ってから辰巳附櫓と月見櫓が増築されており、この部分は戦うことを想定されておらず装飾性も出てくる。

戦国時代は武田信玄や織田方、豊臣方の武将などが入っている。 江戸時代以降は松平康長が封ぜられ、松平家の後は水野家、松平康長にはじまる戸田松平家が城主となる。 明治以降に荒廃し競売にかけられるが、市川量造らによって買い戻され何度かの修復を経て現在に至る。

国宝『天守、乾小天守、渡櫓、辰巳附櫓、月見櫓』

戦国時代に建てられた「天守」「乾小天守」「渡櫓」は、野面積みの石垣に石落(いしおとし)や火縄銃を撃つ為の「竪格子窓」などがみられ、階段もとても急なもの。 江戸時代に入って作られた「辰巳附櫓」「月見櫓」には石落などはなく、寺院建築にみられるような「花頭窓」や朱塗りの勾欄などがみられる。

松本城

この国宝を観るには

内堀の外側は公園になっており入場無料。 内堀内と天守の東城は有料で、年末以外は見学可能。 内部は広く1時間程度はみた方がいい。

文化財指定データ

指定番号   00040
指定名称   松本城天守
よみかた   まつもとじょうてんしゅ
所在地    長野県松本市丸の内4番1号
重文指定日  1936.04.20
国宝指定日  1952.03.29

台帳・管理ID 102-920
棟名     天守
よみかた   てんしゅ
員数     1棟
時代     江戸前期
年代     元和初頃(1615年頃)
構造及び形式 天守:五重六階、本瓦葺

台帳・管理ID 102-921
棟名     乾小天守
よみかた   いぬいこてんしゅ
員数     1棟
時代     桃山
年代     文禄元年(1592年)
構造及び形式 三重四階、本瓦葺

台帳・管理ID 102-922
棟名     渡櫓
よみかた   わたりやぐら
員数     1棟
時代     江戸前期
年代     元和初頃(1615年頃)
構造及び形式 二重二階、本瓦葺

台帳・管理ID 102-923
棟名     辰巳附櫓
よみかた   たつみつけやぐら
員数     1棟
時代     江戸前期
年代     寛永(1624-1643年)
構造及び形式 二重二階、本瓦葺

台帳・管理ID 102-924
棟名     月見櫓
よみかた   つきみやぐら
員数     1棟
時代     江戸前期
年代     寛永(1624-1643年)
構造及び形式 一重、地下一階付、本瓦葺

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ

2016年6月

平城でかなり見晴らしがよい。遠くから敵が近付いてきたらすぐわかるだろうなぁ。
戦国時代に建てられた実戦の部分と、江戸に入って増設された部分とがある。江戸に入ってからの月見櫓などは風流なもの。
天守部分は江戸といっても幕府が開かれた年で、まだまだ戦国の雰囲気だったんだろう。石垣は野面積みのワイルドなもの。

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