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国宝-建築|北野天満宮(本殿・石の間・拝殿・楽の間)[京都]

国宝DB-建築

北野天満宮のこと

菅原道真が、藤原時平の讒言で九州の太宰府に左遷になり、現地で失意のまま亡くなると、京都で起きた天変地異が道真の祟りとされ、御霊をなぐさめるため官位の追贈などが行われた。 

その後、北野の地に道真がまつられてあったが、藤原氏が社殿を寄進し境内が整う。 一条天皇は勅使を遣わして祈願をし、以降「北野天満天神」とされる。 一条天皇は後に行幸で当地を訪れ、以降も天皇や上皇の行幸があり、現在まで栄えている。 学問の御利益があるとして、受験生の参拝が多いほか、道真が好んだとされる梅が多く、初春は梅苑が人気。

国宝 北野天満宮
国宝 北野天満宮

国宝『本殿・石の間・拝殿・楽の間』

ご神体を祀る「本殿」と、参拝する場所で手前にある「拝殿」を「石の間」でつなぐ「権現造り」をしているが、拝殿の左右に「楽の間」がつく。 これらは、1棟として国宝に指定されており、附として棟札6枚も指定されている。

北野天満宮は、創建以来たびたび火災にあっており、当時の建物は残っていない。 国宝に指定された現在の殿社は、豊臣秀吉の遺命によって、慶長12年(1607年)に豊臣秀頼によって造営されたもの。 色彩にあふれた彫刻や飾金具など、桃山らしい豪華な装飾が施されている。

国宝 北野天満宮 本殿と拝殿を石の間でつなぐ
国宝 北野天満宮

この国宝を観るには

宝物殿の手前にある「楼門」は夜間は閉じられるが、開門時間内は無料で参拝可能。 拝殿の手前から参拝することになるが、¥5,000~の祈祷を申し込むと、昇殿することができる。

8月中旬の3日間に「御本殿石の間通り抜け神事」が行われ、初穂料を払うと石の間に入って参拝できる。

開門時間
4月~9月:5:00~18:00
10月~3月:5:30~17:30
※年末年始や梅の時期は、夜でも開門される。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1613
【指定番号】00201
【種別】近世以前/神社
【指定名称】北野天満宮
【ふりがな】きたのてんまんぐう
【棟名】本殿、石の間、拝殿及び楽の間
【ふりがな】ほんでん、いしのま、はいでんおよびがくのま
【員数】1棟
【時代・年】慶長12年(1607年)
【構造・形式】三間庇付、檜皮葺
石の間 桁行三間、梁間一間、一重、両下造、檜皮葺
拝殿 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、正面千鳥破風
【附指定】棟札6枚
【所在地】京都府京都市上京区馬喰町
【国宝指定日】1959.06.27
【説明】北野天満宮の今の建物は慶長十二年(一六〇六)豊臣秀賴が造営したもので、拝殿と本殿を石の間で連絡した権現造になる。 拝殿の東西に楽の間を、本殿の西に脇殿を附属している。 内部石の間の構架は雄大な手法をあらわし屋根も変化に富んでいて、所謂八棟造の形式になる。 近世初期神社建築の代表的な遺構である。

出典:国指定文化財等データベース 一部抜粋

ついでにグルメ

昔から京都の名所だった北野天満宮の周りは、花街の上七軒をはじめ、門前らしい賑やかさです。 老舗も多くて楽しいですよ。

たわらや

京都のガイドブックなどで写真を見た、という方も多いのではないでしょうか。 超極太のおうどんが2本だけ、でも丼はいっぱいになっています。 もちもちしていて、すいとんを食べているような感じ。 京風のおだしも美味しいし、これだけで足りない人は、かやくご飯なんかもあります。

京都 北野天満宮近くの「たわらや 」

粟餅所 澤屋

粟で作ったお餅を、こし餡でくるんでいます。 赤福の中のお餅が粟になったイメージです。 店頭販売と茶店があって、搗きたての柔らかいお餅を味わうなら、イートインがオススメです。 夏には、かき氷の中に粟餅を忍ばせた宇治粟餅氷が人気だそうです。

京都 北野天満宮近くの「粟餅所 澤屋 」
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