豊国神社のこと
豊国神社は豊臣秀吉を祀った神社で「とよくにじんじゃ」とも「ほうこくじんじゃ」とも呼ばれる。 秀吉の没後に朝廷から「大明神」の神号を授かり、正一位の神社となるが、豊臣家の滅亡によって廃絶する。 明治になると再興され、京都大阪の「太閤びいき」もあり、大阪や名古屋をはじめ秀吉ゆかりの地に勧請されている。
国宝『唐門』
京都市東山区にある豊国神社は、正式には「とよくにじんじゃ」だが「ほうこくさん」として親しまれており、唐門の国宝指定も「ほうこくじんじゃからもん」となっている。 明治期に豊国神社が再興された時に、元は伏見城の遺構で当時は南禅寺の塔頭「金地院」にあった唐門が移築された。
「唐門」とは、正面に「唐破風(からはふ)」と呼ばれる曲線的な軒庇の付いた門のことで、京都豊国神社の唐門の他、大徳寺本坊と西本願寺の唐門が国宝に指定されている。 唐門の唐破風は、前後に付く場合と片側だけに付く場合があるが、豊国神社の唐門は前後両方に付けられている。 豊臣家の家紋である「五七桐」の他、鶴や鯉などの彫刻が施されており、これらは名工「左甚五郎」によるものだと伝わっている。
この国宝を観るには
開門時間が9:00~17:00なので、表裏を観たい場合はこの時間内に訪問する。 表側のみなら24時間観ることができる。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】102-1746
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00119
【種別】近世以前/神社
【指定名称】豊国神社唐門
【ふりがな】ほうこくじんじゃからもん
【員数】1棟
【国】日本
【時代・年】桃山時代(1573~1614年頃)
【構造・形式】四脚門、前後唐破風側面入母屋造、檜皮葺
【所在地】京都市東山区大和大路通正面東入
【国宝指定日】1953.03.31