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国宝-建築|法界寺 阿弥陀堂[京都]

国宝DB-建築

日野家と法界寺

藤原北家の「日野家」は、足利8代将軍義政の正室だった日野富子や、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人を輩出した家柄。 一族の領地だったこの土地に、薬師如来をまつっていたが、永承6年(1051年)に藤原資業が別荘を営み、法界寺も建立される。 やがて、菩提寺のあるこの土地の名前にちなみ、家名も「日野家」となる。 親鸞聖人の生誕地とも言われるが、寺は真言宗醍醐寺派で、「日野薬師」として親しまれている。

国宝『阿弥陀堂』

平安時代後期~鎌倉時代には、浄土信仰や末法思想が流行し、阿弥陀如来をまつる阿弥陀堂が数多く建立された。 この阿弥陀堂も平安末期から鎌倉時代あたりに作られたと考えられ、中には定朝様の丈六阿弥陀如来(国宝)をまつっている。

桁行・梁間(堂宇の横と縦)はそれぞれ5間(柱の間が5つ)で、屋根は中央に宝珠を頂く宝形造りである。 檜皮葺で穏やかなカーブの屋根のすぐ下に、裳階(もこし)が付けられている。 内陣の漆喰壁や柱には、天人などの壁画が描かれており、重要文化財に指定されている。 

この国宝を観るには

人の少ないときは施錠されているが、料金を支払い声をかけると開けて案内をしてもらえる。 バス停が寺の向かいにあるが、本数は少ない。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-1916
【指定番号】00009
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】法界寺阿弥陀堂
【ふりがな】ほうかいじあみだどう
【員数】1棟
【時代・年】鎌倉前期(1185~1274年)
【構造・形式】桁行五間、梁間五間、一重もこし付、宝形造、檜皮葺
【所在地】京都府京都市伏見区日野西大道町
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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