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国宝-建築|薬師寺 東塔[奈良]

国宝DB-建築

薬師寺のこと

薬師寺は、天武天皇が皇后の病快癒を願って発願したが、飛鳥の地に堂宇が完成したのは2代後の文武天皇の御代だった。 その後、遷都と共に現在の地に移った。 伽藍が多く並ぶ大寺院だったが、火事や戦災で当時の伽藍の多くは残っておらず、創建当時からの建造物はこの『東塔』のみである。

国宝『東塔』

東塔は大きい屋根とやや小さい屋根が交互に3セット重なっているが、下のやや小さい方の屋根は「裳階」という風雨避けの装飾で、非常に大型だが三重塔である。 その姿はリズミカルと表現されることも多く「凍れる音楽」と言われている。

2009年から明治以来の解体しての修理に入っており、2021年に落慶法要が予定されている。 相輪(塔の屋根の先端に立っている金属の飾り)の上の方にある「水煙」という装飾には、炎のような模様に飛天が24体透かし彫りにされている。 この水煙は保護の為に修理後は復元されたものが付けられる。

この国宝を観るには

2009年から平成の大修理に入っていたが、2020年12月に修理が完了し、2021/3/1から2022/1/16まで特別開扉される。 同期間に、西僧坊では「旧水煙」が公開される。

寺外での公開(部分)

2020/2/28~4/19 3/2 あべのハルカス美術館「薬師寺展」 ※新型コロナで3/3から休館
「水煙」「檫管」「檫銘」の公開

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2470
【指定番号】00019
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】薬師寺東塔
【ふりがな】やくしじとうとう
【員数】1基
【時代・年】天平2年(730年)
【構造・形式】三間三重塔婆、毎重もこし付、本瓦葺
【所在地】奈良県奈良市西ノ京町
【重文指定日】1897.12.28
【国宝指定日】1951.06.09
【説明】薬師寺は持統・文武両帝が畝傍山東方に創建したのがはじまりで、平城京遷都にともない現在地に改めて造営された。東塔は創建時の唯一の建築で、天平2年(730)の建立と考えられている。各重に裳階をつけるため、三重塔であるが、屋根は六重。全体の安定した形態や、相輪の楽奏天人彫刻をもつ水煙など、比類ない造形美である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜

鑑賞ログ

2019年1月

解体修理中
3が日限定の吉祥天を観に行った薬師寺で、修理中で完全に覆いのかけられた珍しい姿を拝見しました。 西塔はお正月の公開期間だったので、別料金で中に入り「釈迦八相像」というお釈迦様の生涯を彫刻にしたものを観られました。 2年後くらい?に東塔が落慶したら、東西に並ぶ塔を観に来たいと思います。

2019年現在、修理中です
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