當麻寺 東塔[奈良]

當麻寺 東塔[奈良]

當麻寺のこと

聖徳太子の弟「麻呂古王(まろこおう)」によって推古天皇20年(612年)に建立し、麻呂古王の孫「当麻国見」が役行者の領地である二上山の東に遷造した。 寺の南は、大和と河内を結ぶ主要道路だった「竹内街道」で、街道沿いに正門があり、東塔・西塔の間を抜けると金堂、その奥に講堂という、薬師寺に似た伽藍配置だった。

平安~鎌倉期以降に浄土信仰が盛んになると、中将姫伝説の残る当麻曼荼羅を信仰する人が増え、曼荼羅を本尊としてまつる「曼荼羅堂(現在の本堂)」が寺の中心となり、東を正面にする配置に変化している。

當麻寺本堂(曼荼羅堂)[奈良]

国宝『東塔』

當麻寺は、古い時代の東塔と西塔が現存する唯一の遺構で、金堂の南側斜面に建ち、2基が少しずれた位置となる。 高さ24~25mとほぼ同じ大きさの塔だが、建築年や様式は異なり、奈良時代に作られた東塔の方が古い。

初層は、塔の様式として一般的な3間(柱の間が3つ)だが、2層3層は中心に柱のある2間になる。 塔の上にそびえる相輪は、一般的には輪が9つの九輪だが、當麻寺は東塔・西塔とも輪が8つの「八輪」である。 八輪の上の水煙は、魚骨形になっており、この意匠も珍しい。

この国宝を観るには

小高い場所に建っているため、遠くからでもよく観える。 當麻寺は、境内は自由で堂宇の中のみ拝観料がかかるので、東塔は拝観料なしで近くで観ることができる。 

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-2779
【指定番号】00066
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】當麻寺西塔
【ふりがな】たいまでらさいとう
【員数】1基
【時代・年】奈良時代
【構造・形式】三間三重塔婆、本瓦葺
【所在地】奈良県葛城市當麻
【国宝指定日】1952.03.29

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

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