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国宝-建築|浄土寺 多宝塔[広島]

国宝DB-建築

浄土寺のこと

推古天皇24年(616年)に、聖徳太子によって創建されたと伝わる浄土寺は、中世には荒れ果てていたのを、鎌倉時代に奈良の西大寺の僧「定証上人」によって復興される。 その後は、足利尊氏をはじめ以降の足利将軍からの庇護を受けるが、戦国~江戸にはまた荒廃する。 江戸時代には尾道の豪商の庇護を受け、武家の寺から民衆の寺へと変化する。

国宝『多宝塔』

元徳元年(1329年)に建立された多宝塔で、この時代の多宝塔としては大型で、内部には大日如来が安置され、壁には真言八祖像が描かれている。 昭和に入ってからの解体修理の際に、相輪から経巻などの納入品が発見され、附として国宝に指定されている。

下層が大きく安定感があり、上層の土台となる亀腹部分も大きく、上層の組み物は四手先になっている。 蟇股には牡丹や唐草など彩色の彫刻があり、全体に華やかな印象の塔である。 

この国宝を観るには

境内は無料なので、9:00~16:00はいつでも拝観できる。 本堂の内陣や庫裏などは有料での拝観となる。

浄土寺の国宝

浄土寺は、本堂も国宝に指定されています。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】102-3124
【指定番号】00134
【種別】近世以前/寺院
【指定名称】浄土寺多宝塔
【ふりがな】じょうどじたほうとう
【員数】1基
【時代・年】鎌倉時代末期
【構造・形式】三間多宝塔、本瓦葺
【附指定】相輪内納入経巻類
所在地】広島県尾道市東久保町
【国宝指定日】1953.03.31

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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