文殊渡海図[醍醐寺/京都]

文殊渡海図[醍醐寺/京都]

文殊菩薩について

釈迦如来の脇侍になることが多い文殊菩薩だが、文殊菩薩が中尊になると獅子に乗った文殊菩薩が4人の従者を従えて海を渡る「文殊渡海」(文殊五尊)であらわされることも多い。

その場合、以下のご五尊となる。
獅子に乗った文殊菩薩
優填王(うてんおう)
仏陀波利三蔵(ぶっだばりさんぞう)又は、須菩提(すぼだい)
善財童子(ぜんざいどうじ)
最勝老人(さいしょうろうじん)又は、維摩居士(ゆいまこじ)

国宝『文殊渡海図』

雲海を渡る様子が描かれているが、舞台は世界遺産にも登録された文殊信仰の聖地「五台山」で、顕教・密教とも各民族の仏教の聖地となっている。 文殊伝説では、五台山から雲海を渡って説法に来るところ、五台山に向かっているところなど諸説あり。

この像での文殊菩薩は童子形で表され、髪には5つの髻を結っている。 密教ではこの髷の数によって修法の利益が異なり、五髻の文殊菩薩像は敬愛の修法の本尊とされたと思われる。

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醍醐寺文化財アーカイブス →「醍醐寺の国宝・重要文化財」→「鎌倉時代」

文化財指定データ

台帳・管理ID 201-127
指定番号   00120-00
指定名称   絹本著色文殊渡海図
よみかた   けんぽんちゃくしょくもんじゅとかいず
員数     1幀
時代     鎌倉時代   
所有者    醍醐寺(京都/報恩院旧蔵)
国宝指定日  1955.06.23

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2018年11月

サントリー美術館「醍醐寺展」
文殊菩薩が童子形でちょっと寄り目の品のいい文殊菩薩さま。 阿部文殊院のフォーメーションとは違うけど、こちらの方がしっくりきているような。

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