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国宝-絵画|蓮池水禽図(俵屋宗達筆)[京都国立博物館]

国宝DB-絵画

国宝『蓮池水禽図』俵屋宗達筆

蓮の咲く水辺に遊ぶ水鳥を描く「蓮池水禽図」は、宋~元時代の中国で好まれた花鳥画で、日本にもたらされると日本でも描かれるようになる。 俵屋宗達によるこの蓮池水禽図は日本化された水墨で描かれ、画面奥に大きな蓮花と葉を、手前につがいのカイツブリが泳ぐ。 宗達の落款は無く、宗達工房の作品を示す「伊年」印があるが、筆致などから宗達によるものとされている。

京都国立博物館「京の国宝」チラシより

この国宝を観るには

あまり公開は多くないが、京都国立博物館の所蔵なので数年に1度は公開される。

公開履歴

2023/9/17~10/8 和泉市久保惣記念美術館「宗達-物語の風景 源氏・伊勢・西行-」
2020/12/19~2021/1/31 京都国立博物館「文化財修理の最先端
2020/11/14~11/29 アーティゾン美術館「琳派と印象派
2015/10/10~11/23 京都国立博物館「琳派 京(みやこ)を彩る」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-146
【指定番号】00140-00
【種別】絵画
【指定名称】紙本墨画蓮池水禽図〈俵屋宗達筆/〉
【員数】1幅
【国】日本
【時代・年】江戸時代
【作者】俵屋宗達筆
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1964.05.26
【説明】俵屋宗達【たわらやそうたつ】の作品ですでに国宝に指定されている源氏物語の関屋【せきや】・澪標【みおつくし】図屏風や風神・雷神図屏風は、いわゆる装飾画系の代表作だが、池中の蓮花とかいつぶりを描いたこの絵では水墨画の日本化が見事に達成されており、日本的感性によって創造された宗達のすぐれた画境に感嘆せざるを得ない。画中「伊年」の円印があるだけで落款はないが、その鋭い自然観照、適確な表現、巧みな技法などからみて、この絵の作者は宗達をおいて他に求められない。彼を代表する作品の一つであるとともに、江戸時代の絵画全体の中でも意義深い一作といえる。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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