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国宝-絵画|金沢北条氏四将像[称名寺/神奈川]

国宝DB-絵画

称名寺と金沢文庫

この地は、北条氏の一族である「金沢流(かねさわりゅう)北条氏」の本拠地で、称名寺は菩提寺、金沢文庫は邸宅内に作った文庫。 金沢文庫は武家の文庫としては最古級で、当時の呼び名は「かねさわぶんこ」だが、現在は「かなざわぶんこ」になっている。 

鎌倉幕府の終焉とともに金沢北条氏が滅亡すると、金沢文庫は近代に至るまで称名寺の管轄下におかれる。 この時期に、少なくない貴重な文書類が外部に流出している。 昭和5年には神奈川県の管理下に置かれ、現在では博物館も併設し、貴重な文書類の研究や展示を行っている。

称名寺 仁王門

国宝『北条実時・顕時・金沢貞顕・貞将 像』

金沢北条氏は、鎌倉幕府2代執権の北条義時を父とする実泰が初代だが、実質的な初代は「北条実時」で、その子の「北条顕時」、その子の「金沢貞顕」、その子の「金沢貞将」まで直系で続く。 貞顕・貞将父子は、新田義貞の軍に攻められ、東勝寺で最期を遂げて金沢北条氏は滅亡する。

この肖像画は、金沢北条氏4代にわたる作者不明の肖像画で、附指定で貞顕の兄で鶴岡八幡宮の別当「顕弁」の肖像画も残る。 実時・顕時像は僧形で、貞顕・貞将は烏帽子と狩衣で描かれ、いずれも生存していた頃に近い時期に制作され、似絵で繊細に表現されている。

パンフレットから 北条実時像

この国宝を観るには

称名寺の文化財は隣接する金沢文庫で公開され『称名寺聖教/金沢文庫文書』などは数が多くほぼ毎回出展されるが、この4像は公開の機会が非常に少ない。 やはり機会は少ないが、他館の展覧会へ出展されることもある。

公開履歴

2023/4/14~5/7 神奈川県立金沢文庫「金沢文庫の肖像」
2021/3/26~5/23 神奈川県立金沢文庫「武蔵国鶴見寺尾郷絵図の世界」金沢貞将像
2017/4/28~6/18 神奈川県立金沢文庫「国宝 金沢文庫展」
2010/2/18~4/18  神奈川県立金沢文庫「金沢文庫の絵画」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-149
【指定番号】00143-01
【指定名称】絹本著色北条実時像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくほうじょうさねときぞう
【員数】1幅

【台帳・管理ID】201-150
【指定番号】00143-02
【指定名称】絹本著色北条顕時像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくほうじょうあきときぞう
【員数】1幅

【台帳・管理ID】201-151
【指定番号】00143-03
【指定名称】絹本著色金沢貞顕像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくかなざわさだあきぞう
【員数】1幅

【台帳・管理ID】201-152
【指定番号】00143-04
【指定名称】絹本著色金沢貞将像
【ふりがな】けんぽんちゃくしょくかなあわさだまさぞう
【員数】1幅

【種別】絵画
【時代・年】鎌倉時代
【附指定】絹本著色顕弁像1幅
【所有者】称名寺
【国宝指定日】1966.06.11
【説明】本図は″四将像″の名で金沢北条氏の菩提寺、称名寺【しようみようじ】に伝わったもので、歴史上著名な武人の一門四代にわたる肖像画として、文化史的にもきわめて価値の高いものである。画像の製作時期はいずれも像主の生存年代に近く、描写もすぐれ、鎌倉時代の代表的作品である。なお、附【つけたり】指定された顕弁像は貞顕の兄に当たり、鶴岡八幡宮の別当として僧正にまでなった人である。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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