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国宝-彫刻|弥勒仏坐像(運慶作)[興福寺北円堂/奈良]

国宝DB-彫刻

国宝『弥勒仏坐像』

興福寺の国宝『北円堂』の本尊で、菩薩形で表現されることの多い弥勒菩薩が、56億7千年後に悟りを開いた時の、如来の姿で作られている。 像の中には願文が入っており、建暦2年(1212年)と書かれている。 弥勒仏のやや後ろ左右に安置される、国宝『無著菩薩・世親菩薩立像』は、運慶一門によって数年早く制作されている。

運慶作となっているが、晩年に一門を率いて制作にあたっており、本像は弟子の源慶が中心になって作られた。 台座には源慶のほか、静慶、運賀、運助、運覚、湛慶、康弁、慶運、康勝らの名前が、墨書されている。

この国宝を観るには

北円堂は、通常は開扉されておらず、春と秋の特別拝観でしか観られない。 春はGW前後に2週間程度、秋は10~11月にかけて2週間程度公開されることが多い。 堂内は、八角形の須弥壇をグルリと回るように拝観できるので、360度から観ることができる。

春・秋の定期公開以外の特別公開

2019/10/17~11/10 北円堂・南円堂 同時公開

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-170
【指定番号】00009-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造弥勒仏坐像〈運慶作/(北円堂安置)〉
【ふりがな】もくぞうみろくぶつざぞう
【員数】1躯
【時代・年】建暦2年(1212年)
【作者】運慶
【ト書】像内に木造弥勒菩薩立像一躯、建暦二年奉籠弥勒像願文一巻(以上黒漆塗厨子入)、木製五輪塔二枚一具、建暦二年宝篋印陀羅尼経一巻、水晶珠一顆を納める/台座内枠に源慶、静慶、湛慶、康運、康弁、康勝、運助、運勝等の仏師名がある
【所在地】興福寺
【国宝指定日】1951.06.09

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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