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国宝-彫刻|十二神将立像[興福寺東金堂/奈良]

国宝DB-彫刻

興福寺 東金堂のこと

興福寺の東金堂は、聖武天皇が父文武天皇の姉である元正天皇の病気回復を願って建立したもので、2018年に中金堂が落慶するまで、本堂的な位置にあった。 本尊の薬師如来の他に、眷族である十二神将や脇侍の日光月光菩薩、文殊菩薩維摩居士などを四天王が囲んでおり、薬師三尊の他は全て国宝に指定されている。

国宝『興福寺 東金堂』

国宝『十二神将立像』

東金堂の本尊「薬師如来」の眷属である十二神将は、日本では干支と結びつき各方位を守護するとされ、この十二神将も頭上に干支を戴く。 像高120cm前後で、鎌倉時代らしい躍動感にあふれた姿で、甲冑を身にまとっている。 本尊薬師如来の左右に、6躯ずつ並んで安置されている。

波夷羅大将の足の「枘(ほぞ)」という寄木を組むための凸部分に「建永二年四月廿九日菜色了」とあり、建永2年(1207年)に彩色が完了したことがわかる。 珊底羅大将像の足枘には「衆阿弥」とあり、仏師または彩色をした人物だと考えられている。 

東金堂パンフレットより

この国宝を観るには

興福寺の『東金堂』に、12躯全てが安置されており、拝観時間内はいつでも観ることができる。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-242
【指定番号】00079-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造十二神将立像(所在東金堂)
【ふりがな】もくぞうじゅうにしんしょうりゅうぞう
【員数】12躯
【時代・年】建永2年(1207年)
【ト書】波夷羅大将像の足枘に「建永二年四月廿九日菜色了」、珊底羅大将像の足枘に「衆阿弥」の銘がある
【所在地】興福寺
【国宝指定日】1953.02.14

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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