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国宝-彫刻|四天王立像[東寺/京都]

国宝DB-彫刻

立体曼陀羅のこと

東寺(正式名称:教王護国寺)講堂には、空海によって作られた「立体曼陀羅」と呼ばれる仏像群がある。 曼荼羅は仏の世界を表したもので、幾何学的な配置の図画で表されることが多いが、仏像で立体的に表されることもあり「立体曼陀羅」「羯磨曼荼羅(かつままんだら)」と呼ばれる。

四天王のこと

四天王は、仏教の守護神として、本尊を守るように4隅に安置されることが多い。 特に、仏教が個人の利益のためでなく、国家鎮護のためとされた、仏教伝来~平安時代頃の寺院には置かれることが多い。

北:多聞天(単尊では毘沙門天)、東:持国天、南:増長天、西:広目天が、それぞれ守護するとされる。 仏堂の4隅に安置される場合は、時計回りに45°回転させ、向かって右奥から時計回りに多聞天、右手前を持国天、左手前を増長天、左手奥に広目天を配する。

国宝『四天王立像』

真言密教の中心地、教王護国寺(東寺)の講堂に安置される。 中央に五智如来、左右に『五大明王』と『五大菩薩』を配し、その外側に四天王が安置される。 左右2躯ずつの間には『梵天・帝釈天像』が入る。

4躯とも伽藍が成立した平安初期に作られ、2m弱と頭身よりもやや大きい。 台座まで一木から彫りだされ、すでに退色はしているが、華やかな色で色彩が施されていた。 

この国宝を観るには

原則、東寺の講堂(有料拝観エリア)で常時公開されている。 春秋の特別公開時等に仏像の後ろ側から拝観できる場合もある。

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-248
【指定番号】00085-00
【種別】彫刻
【指定名称】木造四天王立像(講堂安置)
【ふりがな】もくぞうしてんのうりゅうぞう
【員数】4躯
【時代・年】平安時代
【所在地】教王護国寺
【国宝指定日】1954.03.20

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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