国宝『阿弥陀如来坐像(鎌倉の大仏)』
鎌倉長谷にある「高徳院(こうとくいん)」の本尊で、高さ11.3m、重さ121tの銅造で、慶派と中国宋風の特徴がみられる。 阿弥陀定印を結ぶことから、天台や真言など密教系の仏像だと考えられる。 鎌倉幕府の歴史を書いた「吾妻鏡」には、僧の浄光が勧進した浄財で、建長4年(1252年)頃に造立が始められたとある。 制作当初は御堂の中に安置されていたが、台風や地震で 明応7年(1498年)以降は露坐となり荒廃し、江戸時代に鋳掛での修復がされた。
この国宝を観るには
拝観受付時間内ならいつでも観ることができる。 別料金(2023年春時点で¥50)で大仏の内部拝観も可能だが、内部拝観は終了時間が閉門時間より早いため注意が必要。
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-270
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00106-00
【種別】彫刻
【指定名称】銅造阿弥陀如来坐像
【ふりがな】どうぞうあみだにょらいざぞう
【員数】1躯
【時代・年】鎌倉時代
【所有者】高徳院
【国宝指定日】1958.02.08