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国宝-工芸|厳島神社 古神宝類[厳島神社/広島]

国宝DB-工芸

厳島神社のこと

広島県の西端、本土から1~2kmほどの距離に浮かぶ瀬戸内海の小島「宮島」は、周囲30kmあまりの島全体が神域とされ、社伝によると推古天皇元年(593年)に佐伯氏によって創建された。 延喜式では名神大社に列せられ、安芸国の一の宮となる。 安芸守を務めた平清盛と平家一門の尊崇があつく、社殿が現在の規模に整えられ、『平家納経』や武具など多くの宝物が奉納された。 平家の滅亡後も時の有力者の庇護を受けて、現在まで多くの文化財と共に壮麗な姿を伝えており、平成8年(1996年)には世界文化遺産に登録された。

厳島神社

国宝『厳島神社古神宝類』

厳島神社に伝わる古神宝類で、安徳天皇遺愛の品だと伝えられてきたが、後白河法皇や高倉上皇らが『厳島神社』へ行幸した時の奉納品であることが宮司家の記録から判明している。 内容品は多岐にわたり、衣装類や檜扇など身に着ける品、飾太刀や胡籙などの武具、太刀箱や唐櫃など容器類がある。 漆工の美しい太刀箱と小唐櫃は、寿永2年(1183年)に厳島神社の神主だった佐伯景弘が調進したとする銘が入っている。

国宝指定の内容

宝相華文螺鈿平塵飾太刀 1口
飾太刀 1口
平胡籙 1口
箭 11隻
朱塗飾太刀箱 1合 大宮佐伯景弘調進寿永二年三月廿日在銘
朱塗蜀太刀箱 1合 中宮餝剣箱佐伯景弘調進寿永二年三月廿日在銘
松食鶴小唐櫃 1合 中宮佐伯景弘調進寿永二年三月廿日在銘
松食鶴小唐櫃 1合 客人宮佐伯景弘調進寿永二年三月廿日在銘
双鳳文螺鈿平塵飾太刀鞘 1口
半臂 1枚(附 紅地幸菱文綾残片)
内衣 1枚
石帯 1条
平緒 1条
木笏 1握
檜扇 3握

この国宝を観るには

厳島神社には年中無休の宝物館があるが、国宝は原則として展示されていない。 毎年秋には、宝物館とは別の「宝物収蔵庫」で名品展が開催され、ここでは数点の国宝が公開されるが、古神宝の展示はあまり多くない。 あまり機会は多くないが、展覧会に出展されることもある。

公開履歴

2021/8/24~9/12 京都国立博物館「京の国宝
2018/11/17~12/16 厳島神社宝物収蔵庫「宝物名品展」
2014/2/11~3/9 九州国立博物館「国宝 大神社展」

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-448
【指定番号】00154-00
【種別】工芸品
【指定名称】厳島神社古神宝類
【ふりがな】いつくしまじんじゃこしんぽうるい
【国】日本
【時代・年】寿永2年(1183年)
【所有者】厳島神社
【国宝指定日】1954.03.20
【説明】従来安徳天皇の所用とされてきたものであるが、宮司野坂家に伝わる文書によると、承安、安元、治承の約十年間に後白河法皇、高倉上皇が参詣されるにあたり、その都度神宝が奉進されたことが知られる。なかでも、承安四年には公家装束一式が奉納されることが見える。これが現存する調度類であるかの当否はおき、これらの古神宝類が当社の大宮、中御前、若宮、客人宮の神宝として奉献されたことは確かであろう。(朱漆飾太刀箱二合、松喰鶴小唐櫃二合については国司佐伯景弘が寿永二年に調進したものである)

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
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