阿須賀神社伝来古神宝類[京都国立博物館]

阿須賀神社伝来古神宝類[京都国立博物館]

阿須賀神社のこと

熊野速玉大社の摂社で、熊野川の南岸、熊野速玉大社より1.5kmほど河口に近く、標高50mほどの蓬莱山麓に位置する。 社伝によると、紀元前423年考昭天皇の御代に創建され、秦の始皇帝に不老不死の薬を探すように命じられた、道教の方士「徐福」が、この地に上陸したという伝説も残る。

境内からは弥生時代の遺跡が出土しており、古くから祭祀が行われていたと考えられる。 平安後期以降、貴人の間で熊野詣が流行した頃には、阿須賀神社への参詣はよく行われた。 平成28年(2016年)に、世界遺産に追加登録された。

国宝『阿須賀神社伝来古神宝類』

明徳元年(1390年)に、熊野速玉大社の遷宮が行われた際に、足利義満が神宝類(国宝指定)を奉納しており、その際に阿須賀神社にも奉納されたもの。 装束や調度など70点ほどで構成され、装束には男神用と女神用が混在している。 昭和30年(1955年)に国宝に指定されると国有とされ、現在は京都国立博物館に収蔵されている。

国宝指定の内容

袍(白小葵文固綾)1領
単(淡紅幸菱文固綾)1領
海賦裳(白遠菱文固綾)1腰
表袴(緯白□霰文二重織)1腰
帯(香小葵文固綾)1条
石帯 1条
(附 赤地錦袋1口)
衾(白小葵文浮線綾丸文二重織)1帖
衾(黄地浮線綾丸文唐織物)1帖

義髻 1条
冠  1頭
 松喰鶴蒔絵冠箱 1合
木笏 1枚
 桐蒔絵笏箱 1合
彩絵桧扇 1握
錦包挿鞋 2双
 唐花蒔絵挿鞋箱 1合
松喰鶴蒔絵御衣箱 1合
唐草蒔絵衣架 1具

松椿蒔絵手箱 1合
(白銅鏡1面、銀歯黒箱2合、銀白粉箱2合、銀薫物箱2合、銀鑷1箇、銀鋏1箇、銀耳掻1本、銀髪掻2本、銀眉作2本、銀歯黒筆2本、銀櫛払1箇、銀菊花形皿3皿、白磁皿1口、銀解櫛1枚、蒔絵櫛29枚、松椿蒔絵櫛箱1合、附 赤地錦袋1口)

唐花双鶴文鏡 1面
(附 黒漆平文箱1合、赤地錦袋1口)
松楓双鶴文鏡 1面
(附 黒漆平文箱1合、赤地錦袋1口)
松竹双鶴文鏡 1面
(附 黒漆平文箱1合、赤地錦袋1口)

この国宝を観るには

京都国立博物館の名品ギャラリー(常設展)などで展示される場合がある。

公開履歴

2020/2/11~3/15 2/26 京都国立博物館(松椿蒔絵手箱、松椿蒔絵櫛・櫛箱)
 ★新型コロナウイルス感染拡大防止で、2/27~休館

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-466
【指定番号】00174-00
【種別】工芸品
【指定名称】古神宝類(阿須賀神社伝来)
【ふりがな】こしんぽうるい(あすかじんじゃでんらい)
【時代・年】室町時代
【所在地】京都国立博物館
【国宝指定日】1955.06.22
【説明】阿須賀神社の古神宝類は、本社諸宮と同様に調進されていることが本社蔵の神宝目録によってうかがえる。装束、神宝、調度があり、その内容品を含めて、手箱などの調度類は殆ど目録通り完存し、御神宝中石帯や冠、袍、表袴などが目録員数通り各一口宛、さほどの損傷もなく現存していることは非常に意義深い。

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

国宝データ 工芸カテゴリの最新記事