史記(夏本紀・秦本紀)高山寺本[東洋文庫/東京]

史記(夏本紀・秦本紀)高山寺本[東洋文庫/東京]

史記とは

紀元前100年頃の中国の歴史家「司馬遷」によって編纂された中国の歴史書で、全130巻に2000年以上の歴史が書かれている。 本紀(王や皇帝の記録)・表(年表)・書(制度)・世家(諸侯の記録)・列伝(その他の人物のエピソード)から構成される。 日本に伝わった時期は不明だが、奈良時代頃までには伝わっていたと考えられ、枕草子にも挙げられている。

国宝『史記(夏本紀・秦本紀)』高山寺本

史記の「本記」のうち、中国初の王朝となる「夏」について書かれた「夏本紀」の第二巻と、始皇帝が中国統一を果たした「秦」王朝について書かれた「秦本紀」の第五巻の2巻が残っている。 始皇帝についての事績は別巻があり秦本紀には含まれない。

東洋文庫 史記(秦本紀)高山寺本

平安時代に書写されたもので、日本人が読むための「ヲコト点」や送り仮名などが描き込まれている。 京都高山寺の所蔵だったもので、巻初には「高山寺」の印が押されている。

東洋文庫 史記(秦本紀)高山寺本

ヲコト点

漢文を読むための記号で、文字の周りに点を打ち、その場所によって助詞などを読み足した。 寺社や学者によって点を打つ場所や読み方が異なる。 「ヲコト」とはいくつかの流派の右上の2つが「ヲ」と「コト」だったためで、「てにをは」は四隅の文字を拾ったもの。

東洋文庫ミュージアム「漢字展」の掲示資料より

東洋文庫ミュージアムへのアクセス

文化財指定データ

【台帳・管理ID】201-654
【指定番号】00120-00
【種別】書跡・典籍
【指定名称】史記〈夏本紀第二、秦本紀第五/(高山寺本)〉
【ふりがな】しき
【員数】2巻
【国】日本
【時代・年】1145年
【ト書】秦本紀 天養二年書写奥書
【所有者】 東洋文庫
【国宝指定日】1952.11.22

出典:国指定文化財等データベース一部抜粋

鑑賞ログ 2019年6月

東洋文庫ミュージアムは、一度の企画展が長く、展示品もそれほど多い訳ではないですが、キャプションや説明資料がとても充実しているのが楽しいです。 今回はヲコト点の説明資料があって、撮影させてもらいました。 これがあれば読めるかも。 高山寺の所蔵量はものすごかったんだろうな。

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