国宝『宋刊本史記集解』
史記集解(しきしっかい)は、中国の歴史書「史記」についての注釈書で、宋時代の中国で木版で制作されたもの。 紀元前100年頃の中国の歴史家「司馬遷」によって編纂された中国の歴史書である「史記」には三大注釈書と呼ばれるものがあり、南北朝時代の裴駰によって記された史記集解が、3つの中で最も古い。
宋版とは
日本の平安後期~鎌倉時代頃に相当する、中国の「宋」時代には、印刷の技術が発達して非常に多くの出版物が印刷される。 この時代に印刷された出版物が「宋版」「宋本」「宋刊本」等と呼ばれ、木版だがクオリティが高く、日本にも数多く入り寺院や文庫などに伝わっている。
この国宝を観るには
所有している武田科学振興財団には、大阪に杏雨書屋という貴重な書物を集めた施設があるが、常設展示で公開されるのは貴重書の複製であることが多い。 杏雨書屋での特別展示や展覧会への貸し出し等で観られることがあるが、機会は少ない。
公開履歴
2023/10/28~12/1 杏雨書屋「杏雨書屋の善本漢籍」
武田科学振興財団の国宝
説文木部 残巻[書跡・典籍]
宋刊本史記集解[書跡・典籍]※このページ
宋版毛詩正義(金沢文庫本)[書跡・典籍]
文化財指定データ
【台帳・管理ID】201-676
出典:国指定文化財等データベース一部抜粋
【指定番号】00148
【種別】書跡・典籍
【指定名称】宋刊本史記集解
【ふりがな】そうかんぼんしきしっかい
【員数】11冊
【国】中国
【時代・年】南宋時代
【所有者】武田科学振興財団
【国宝指定日】1952.11.22